ほんもんぶつりゅうしゅう
2021年07月01日
5月23日 本山宥清寺にて第7回青少年の一座を奉修 全世界をネットでつなぐオンライン法要 法灯相続を進める大きな意義ある一座に
去る5月23日、本山宥清寺で「第7回 青少年の一座」が、佛立第26世講有・日良上人ご唱導のもと、小西日演宗務総長、西村日要・谷信一両副総長始め、本庁弘通局・吉田日景局長と弘通局役員、実行委員会役員と本山教務部、本山婦人会のご奉公者による参詣で奉修され、この模様は全世界の佛立信徒と青少年にライブ配信された。

法要までの経緯
 当初は、令和2年9月26~27日に「あなたのご信心をグレードアップ~そうだ、お看経しよう!~」のテーマを掲げ、本山宥清寺で開催される予定だったが、年初からのコロナウイルス感染拡大により、止むなく日時と奉修形態の大幅な変更を余儀なくされた。
 こうして、青少年の一座は翌令和3年5月22~23日に延期となり、その大会のプロローグの一座を令和2年9月27日に本山で開催した。この模様はユーチューブのライブ配信を通じて、全世界の佛立青少年がオンラインで参加した。また、本山において、青少年の一座が無事開催できるよう、実行委員会による一万遍口唱会が催され、これもコロナ禍のためライブ中継で配信されたのである。
 そして年末、青少年大会は、令和3年5月22日の第一座は午後1時より6時まで。2日目の5月23日の第2座は、8時半から午後1時半までで一万遍口唱会を営み、各座は200席の限定で奉修する計画がご披露された。
 しかし、コロナ禍による、京都府からの非常事態宣言の発出により、奉修形態の再度の変更があって、5月23日11時より正午まで、~本山と全世界とをネットでつなぐ全面オンライン法要~となったものである。

 当日の法要
 当日は、コロナ禍にもかかわらず、また観測史上最速の梅雨入りをした関西地方であったが晴天のお計らいをいただき、穏やかな五月晴れの中、オンラインによる法要が始まった。
宥清寺本堂には、4台の大型スクリーンが設置され、出座お教務方には庫裡の一の間にモニターが設けられた。
 法要開始の40分前から、本庁広報局と実行委員会のご奉公により配信は始められ、最初に世界の佛立青少年信徒によるミニ体験談が放映された。
 大屋彩果さん(④妙現寺)、マイザ小笠原さん(ブラジル隆昌寺)、髙口法恵さん(④妙深寺)、森谷吏絵さん(①宥清寺)、ケネカさん(スリランカ)、末富彩香さん(⑩不輕寺)、ラリーシャさん(スリランカ)、池津衣美さん(④妙深寺)、ディリーバ・リヤナゲさん(スリランカ)、野上優さん(②清風寺)、ムディタ・サン
パットゥさん(スリランカ)、鵜殿将太さん(⑩妙薫寺)の12人の体験談とスリランカの子供たちの自己紹介が約25分間にわたり放映された後、実行委員の内山翔太さん司会進行のもと、御講有上人始め出座導師方が、午前11時に昇堂着座された。
 最初に2分間のオープニング映像。次に、実行委員会の倉持尚則委員長(⑤妙泉寺)、内山翔太さん(⑤遠妙寺)、宮武淳一さん(②安国寺)、三好正人さん(③本扇寺)、塩田久美子さん(⑧信廣寺)、森山英治さん(④妙深寺)によるディスカッション映像。
そして吉田弘通局長からのお話が放映され、吉田局長と実行委員による御題目口唱が映し出された後、場面は暗転し、ガンが連打されて11時15分より法要が始められた。
 御講有上人御唱導のもと、無始已来の言上、勧請と祈願言上、一座のお看経が勤められ、11時30分に南無久遠、結文言上の後、体験談の放映があった。
 体験談は、第10支庁・小倉不輕寺所属の豊島南央美さんで、彼女は数年前から、Ⅰ型糖尿病(糖分を分解するインシュリンを分泌する膵臓の機能が、何らかの原因で分泌しなくなることにより糖尿病が発症するもので、発症後に適宜な治療がなければ3ヵ月で重体となる。原因は不明の場合が多く若年層に多い)を発症しており、治療が適切でなかったために、高血糖症状となり救急搬送された。その際に重度の脳梗塞を引き起こして意識不明の重体に陥るなか、お寺挙げての祈願助行による当病平癒のご利益談であった。
この体験談を、親友で実行委員でもある篠原友梨亜さん(⑩光薫寺)の案内により、南央美さんの闘病中の様子から、ご信者、家族によるお助行と、その時の様子などが語られ、元気になった南央美さんが、本年20歳の成人式を、振り袖姿でお寺で迎えられる様子が放映された。
 そして、御講有上人から「朝夕のつとめは家のいのりなり いそがしくてもこれはやめるな」の御教歌で、毎日欠かさず勤める朝夕のお看経の大事を御法門いただいた。
 最後に、倉持委員長から結びの挨拶があり、無始已来の言上で、正午15分に終了となった。
 この一座の模様は、世界の佛立青少年信徒に配信され、ライブ中の再生回数は約850回、6月17日現在では7,699回の再生回数となっている。
 全世界に及ぶコロナ禍の中で、今までの法要のように多人数が集うことはできなかったものの、その中でも工夫を凝らし、世界の佛立青少年信徒が法要に参加できたことは、法灯相続のご奉公を進める上で、大きな意義のある一座となった。