ほんもんぶつりゅうしゅう
2015年07月02日
古都フィレンツェに響く御題目の声 —正式に宗教団体としての認可を得る—
本門佛立宗イタリア教区では昨年5月、山内日開御講有上人をお迎えしてイタリア開教15周年を祝う記念法要を奉修したが、今年5月には、その折参加できなかった方を募り団参が行われた。今回の団参は5月13日から5月22日の日程で日本より24名の教講が参加した。期間中、香風寺フィレンツェ別院が開設されているフィレンツェの他、北イタリアのトラダーテ、中央イタリアのローマの3箇所で御講が奉修された。

 フィレンツェで奉修された御講には地元ご信者も約60名が参詣し国を越えた同信同士の交流が計られた。このたびの御講にはアフリカのセネガルからイタリアに移り住み教化を受けたセネガル人女性やメキシコからフィレンツェを訪れて教化を受けた女性も参詣で国際色豊かな一座となった。

 団参に加わった遣田正植師(北海道旭川寺住職)は、次のような感想をイタリア教区長の福岡日雙師の許に寄せられているので、ご紹介させていただく。

 イタリアの皆様の一途なご信心前に心から随喜いたしました。
 福岡御導師の磊落(らいらく)な御教導によるものか、皆様明るく溌剌(はつらつ)とされていて、それだけでも元気をいただけた気持ちです。
 また、御導師は、私には豪放なお方と映っておりましたが、細やかなお心配りをなされるお姿を拝見し、世界に弘くご弘通されるのも、かくあればこそと承知いたしました。
 この度はコンパクトな団体でありましたが旅行10日間の内に生活環境の異なる九州も大阪も神戸も北海道も皆、同じ御題目を唱えるご信者という一筋で交流が深まり、毎日が楽しく笑いが絶えず、それぞれのご信心ぶりが話され随喜し合って、添乗の志賀さん(清雄寺所属信徒)にも、この度の旅行は今までの中で一番楽しかったと言っていただく程のものとなりました。今後の交流も楽しみにしている次第です。


 今般、イタリアの本門佛立宗は正式に宗教団体としての認可をイタリア政府から得たが、キリスト教国でカソリック以外の宗教を認めてこなかったイタリアにおいて仏教教団である本門佛立宗が認可を得たのは異例のことである。