ほんもんぶつりゅうしゅう
2015年11月05日
第5支庁 四布教区合同で御講を勤める —親子孫の三世代参加を果たす—
第5支庁・四布教区婦人会では、去る9月27日、清雄寺にて『第5支庁四布教区婦人会合同御講』を開催させていただいた。これは『佛立開花運動』も折り返しとなる本年、親・子・孫の三世代が共に参詣・口唱の功徳を積み、法灯相続の一助となる機会を同会で作らせていただこう、と企画されたもの。

 当日は秋晴れの下、午前中は第1部として御講尊・小山日誠上人を奉修導師にお迎えし、各布教区参与講師の出仕、そして満堂の参詣者で一座お看経をいただいた。外陣前列には、子ども席が設けられ、可愛らしくも真剣に口唱する姿に参詣者の顔も思わずほころんだ。続いて、講尊上人の激励では『お祖師さまに学ぶ佛立婦人像』をテーマに御妙判『富木尼御前御返事』のご真蹟を大スクリーンにて拝見。
『矢の走る事は弓の力、雲のゆく事は龍の力、男の仕業は女の力なり』
(昭定1147頁)
の御文から、ご信者個々の悩み苦しみに寄り添うお祖師さまのお姿。そして、その弟子信者としてお互い佛立婦人は、日々に口唱・教化・折伏のご信心の功徳を積み、世の中や家庭を根元から支える社会人となりましょう、とご慈教いただいた。

 続いて、東京房総布教区長・竹村堅裕師より「東日本大震災の復興から学ぶこと」をテーマに、大震災以降、竹村師が取り組まれる支援活動や被災者の感謝の声を、映像を交え講演いただいた。震災直後、岩手県では犠牲者の荼毘が間に合わず、千葉の火葬場で引き受けることを聞き付けた師は、許可も無いまま火葬場に赴くが、そこで目にしたのは、市より依頼を受けた他宗の僧がお迎えの読経を上げ、新聞の撮影が終わると早々に引き上げてしまう光景。師は全ての方が荼毘に付される6時間、御題目口唱により回向をされた。これには関係者も心を動かされ、以後も幾多の制約のある中、佛立青年教務会等、有志の教講により回向を続けられた事を拝聴させていただいた。また「救援に際する様々な困難も、御題目の功徳により乗り越えさせていただいた」との言葉には、一同、感涙を禁じえず、ご信者として人のために祈る大事を忘れてはいないか、大いに反省させられた。

 午後は第2部として子ども達を対象とした「お楽しみ企画」を開催。清雄寺山内を広く開放し、各布教区ご奉公者による絵本読み聞かせ、紙芝居、折り紙、輪投げ、ぬりえを楽しんだ。また有志により被災地復興に活躍した鉄道の模型が展示され、子どもたちはモニターと操縦席を使用し、実際に運転を体験した。

 当日の参加者は大人245名、子供40名。残念ながら子供の参加が少なかったが、それでも参加者一同、お寺中に響く子ども達の声に随喜させていただき、当初の目的である三世代による参加を果たし、将来の会員増加の一助となる有意義な1日となった。