ほんもんぶつりゅうしゅう
2020年12月01日
ブラジル仏教初祖 茨木日水上人御50回忌を厳修 講有上人ご親修 本山とブラジルをオンラインで結び
去る11月1日、ブラジル大宣寺高祖会 併 ブラジル仏教初祖茨木日水上人御50回忌法要が講有日良上人ご唱導のもと無事に奉修されました。
本来予定されていた今年のブラジル教区への御講有巡教および日本全国からの団参は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、やむ無く中止。
しかし、ブラジル教区では2008年の移民100周年から12年間、この日を心から待ち望んでいたこともあり、大宣寺高祖会 併 茨木日水上人御50回忌法要については、コロナ禍という特殊な事情を考慮し、講有上人のご親教として本山宥清寺と大宣寺をオンラインで結んでの法要を実施することになりました。また、この法要の様子はインターネットで全世界に向けてライブ配信されました。
本山では、講有上人をはじめ宗務総長・小西日演師、元ブラジル教区長鈴木日樹師、宗務副総長西村日要師、本山執事長白石日是師、弘通局長・吉田日景師、海外部長・長松清潤師、弘通部長・山内良鷲師、教養部長・西田登光師のご出座をいただき、また本堂には、谷信一副総長をはじめ日本在住のブラジル信徒方やブラジルに所縁のあるお教務方にもお参詣をいただきました。
ブラジル時間午前8時、日本時間午後8時から地球上で最も遠い場所を結んでのオンライン法要がオープニング映像とともにスタート。ブラジル教区・高崎日現教区長、小西宗務総長のご挨拶の後に放映された日水上人奉賛歌映像には、ブラジル教講の日水上人に対する報恩の想いが存分に込められていました。
いよいよ講有上人のご昇堂。映像はブラジルから日本へと切り替わり、本山庫裡から本山本堂までの行道の一部始終がライブ映像に映し出されました。これはオンライン配信だからこそできた宗門初の試みです。
日本時間午後8時20分、講有上人の無始已来でお看経が開始。ブラジルでは本山のお看経の音に合わせてご信者方が御題目をお唱えし、また日本での講有上人の言上とブラジルでの高崎教区長のポルトガル語での言上は、交互に映像が切り替えられながら法要は進んでいきました。
またお看経の間には、ブラジル日教寺と大宣寺のご信者によるご利益談が放映されました。日水上人のご弘通ご奉公のおかげで、上行所伝の御題目のお力で救われた方々、人生を前向きに生きている方々が、海を越えたブラジルにもたくさんいらっしゃることに参詣者一同、随喜をさせていただきました。
日本時間午後9時20分、講有上人のご挨拶、御法門が放映されました。まずは講有上人より、仏教の歴史と艱難(かんなん)辛苦(しんく)の中で上行所伝の御題目をご弘通された茨木日水上人ご奉公のお姿についてご紹介をいただきました。
御法門の中では「妙法を持つ身なれば釈迦諸仏 菩薩諸天のつねに守護あり」の御教歌をいただかれ、このような時だからこそ妙法を持(たも)ち、諸仏諸菩薩諸天のご守護を求め続けなければならないことの大事、また、このような世界だからこそ茨木日水上人のご信心を甦(よみがえ)らせて、人々に御法を弘めていく決定(けつじょう)心(しん)を持つことの大事を学ばせていただきました。
また、長松海外部長からは「どんな険しい道でも異体同心であれば歩んでいけます。海外弘通の先駆け、茨木日水上人の弟子旦那としてこれからも本門佛立宗をリードしてください。今日から新たなるスタート。益々の隆昌発展を心から祈念しています」と、熱い激励メッセージがありました。
最後にブラジルでは、教務方と参詣者が大宣寺の記念塔へ移動し、晴天の下でのお看経が始まりました。日水上人がお喜びになっておられたのでしょう。ライブ配信映像には、透き通るようなブラジルの青空が映し出され、ブラジル教講の御題目の声がその空に響き渡る中、法要は無事に終了しました。

全世界同時生配信という大法要とあって、ブラジル教講をはじめ弘通局、広報局が一丸となり、当日まで会議、リハーサルを何度も繰り返しながら準備ご奉公を進めてきました。法要開始前までは映像が途切れたり、配信がうまくいかなかったりという不安がありましたが、何とか無事にブラジルと日本、世界が結ばれた歴史的な一座を奉修でき、ご奉公者一同、心から安堵しています。
法要終了直後のライブ配信のアクセス数は全世界から3,975回。翌日以降には4,500回に迫る再生回数となっています。当日ライブ配信をご覧になれなかった方は、下記のQRコードを読み取るか、URLに接続すると録画配信がご覧になれます。ぜひ視聴をお勧めします。
ありがとうございます。(弘通局主事・北﨑立耕記)

https://youtu.be/harmHsTeWDo