不輕寺

明けまして、おめでとうございます。当山教養各会の会員ご一同には、新春を恙無く迎えられ、心よりお慶び申し上げます。

当山でのご奉公も丸四年を過ぎ、御導師日良上人のお徳分を頂戴し、教務師をはじめ多くのご信者方の支援とご奉公を頂き、心から随喜、御礼申し上げます。本年も陰陽に亘り、ご奉公のほどお願いいたします。

さて、昨年は「高祖日蓮大士ご降誕八百年」の第三年度であり、御弘通の成果が求められる年でありました。しかしながら、二月末からの「新型コロナウイルス感染」の影響、対応に時間、空間ともに思うような活動が出来なかったのも現実です。そんな中、婦人会をはじめ教養各会が中心となって、ご祈願口唱に励み、それぞれの行事ご奉公の中でお計らいを頂けたことは有難いことでした。お教化の成就数は真摯に受け止めねばなりませんが、「不輕寺創立百周年及び権大僧正日鏡上人第三十三回忌」の報恩ご奉公の記念事業として「本堂屋根瓦の葺き替え・改修工事」が無事完工し、併せて向拝の階段及び石畳の改修、本堂外壁の塗替えも成就できました。御宝前の御加護、御導師のお徳分を頂戴できたことは勿論ながら、ご信者各位の篤志・ご奉公あればこその結果です。今年もコロナに負けない、心身共に、日々に新たに清く、取り組まねばならないことを銘記したいものです。

どうぞ今年も、御講有・御導師日良上人にお喜び頂けるように、教講異体同心で、御宝前におすがりをして、コロナ禍を乗り越え、御弘通の成果をお供えさせて頂きましょう。

不輕寺のご弘通発展と、ご信者ご一同の更なる飛躍を祈り、年初めのご挨拶とさせて頂きます。

令和三年　元旦

不軽寺　副住職　川端薫貫