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佛立のみおしえ

御利益(ごりやく)

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本門佛(ほんもんぶつ)立宗(りゅうしゅう)では、「御利益(ごりやく)」という言葉を教務(きょうむ)(僧侶)も信者もさかんに使います。その御利益は、「御題目(おだいもく)(みょう)(やく)」のことです。

 いかに法華経の経文の解説が出来ても、肝心の御題目の世界が自ら語られぬようでは、日蓮聖人の信仰のなんたるかをわかった人とは言えません。日蓮聖人自ら

現証(げんしょう)あれば(これ)(もち)ゆ』(観心本尊抄・縮九三三)

日蓮(にちれん)仏法(ぶっぽう)をこころみるに道理(どうり)証文(しょうもん)とにはすぎず。(また)道理(どうり)証文(しょうもん)よりも現証(げんしょう)にはすぎず』(縮一二五五)

とお示しです。

 ですから当宗では「現証(げんしょう)御利益(ごりやく)」と常々強調します。教義上の諸法(しょほう)実相(じっそう)一念(いちねん)三千(さんぜん)等は、単的に「御利益」のことです。さらに当宗の御利益は

一、法における御利益

(一)教化(きょうけ)成就(じょうじゅ)(他人に御題目をさづけること)

(二)子の教化成就(御題目を子に相続(そうぞく)する)

(三)役務(やくむ)成就(法を弘めるリーダー)

(四)御講(おこう)御助(おじょ)(ぎょう)(せき)(しゅ)になる。

(日蓮聖人時代に栄んです。助行は病人等の見舞いをかね、聖人自ら実践されています。それを近代化されたのが開導(にっ)(せん)聖人(しょうにん)です。)

二、人における御利益

(一)四苦八苦(しくはっく)

(しょう)(ろう)病死(びょうし)など、人と生れてさけられない根源的不安のこと)

(二)精神的病い

(三)教育等の悩み

(四)災害

(五)経済苦

(六)社会変動にともなう不安など

一と二は、共につながっている世界。この二つは当宗の「現証の御利益」のことです。決して、拝めば宝クジが当るとか、金をかしてもらったという利益を佛立宗では否と折伏します。いわば、欲の方向から転じて菩提(ぼだい)の道(仏の道)にすすむ中に真の御利益ありと言うわけです。

 

C寺のAさんは、会社経営者として三代目社長です。五十代で大腸ガンになりました。大腸ガンは、真面目な人がかかるガンともいわれています。ガンから良くなった人を紹介して不安を和げるようつとめました。ご本人に

一、ガンは精神的なことが七~八割をしめる。

  日参(にっさん)(お寺参詣)して、御宝前(仏)に不安をとり除いて頂けるよう妙法(御題目)を唱える事。

一、体力をおとさない。

  散歩などして体力も必要であること。

一、体を冷さない。

  夏の冷たい飲物をひかえる。常温か温かいものにするなど。

医師は体から診ますが、信仰は心の面から病を見るので、大いに祈ってよいのです。健康になり、同じ悩みをもつ人を助ける願いをもって祈ることです。息子さんも信心相続し、目標をもって不況しらずの経営をして毎日をすごされています。

開導日扇聖人の教え歌に

現証(げんしょう)利益(りやく)(しん)(おこ)させて 未来(みらい)(すく)祖師(そし)御本意(ごほんい)

石川日翠

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