尚立寺

御教歌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　吾祖師は如来のつかひ　かしこくも

　　　　　　　　　　　その眷属は　われらなりけり　

   いまから七九三年前の一二二二年の二月十六日は高祖日蓮大士
・お祖祖師様がご降誕(お生まれ)になられた聖日です。
御祖師さま御自ら

「日蓮は貞応元年、安房の国長狭の郡東条の郷の生まれ也。佛の滅後二千百七十一

年に当る也。」(波木井殿御書・一一〇七)とも

「日蓮は安房の国東条片海の石中(いそなか)の賤民が子也。威徳なく有徳のものに

　あらず。」(善無畏三蔵抄・六四〇)と仰られています。

そのご内証(ほんとうのお立場)は、つねづね御法門等で聴聞いたしますように、

久遠本佛釈尊は、一代五十年のご説法を説かれ、方便の一切経を説き、最後八年

に真実法華経を説かれました、殊に滅後末法の私ども一切衆生を救済される為に

久遠最初のお弟子本化上行菩薩を召し出され法華経本門八品を説いて成佛の下種
の大法本因下種の南無妙法蓮華経を明かされご付属になりました。

佛勅を奉じられた上行菩薩は、末法の始め此の娑婆世界の日本国房州小湊(今の千
葉県安房)に凡夫日蓮としてご誕生になられ、やがて末法の御導師として大難四ヵ

度小難無数のご法難を蒙られながらご一生をなげうってご奉公を遊ばされた、

本化上行菩薩のご再誕(御生まれ替わり)です。

　今世界中で残虐なテロ行為によって多くの人々の命を奪い震撼し批判されてい
る過激な戦闘集団・イスラム国の行為もその拠り所はイスラムの預言者の教えに

起因します。比べるべきもありませんが、私たちは佛教の祖釈尊そしてその御使
い御導師である高祖日蓮大士御祖師さまはどこまでも大慈大悲というお意をもっ
て自他安穏の救済行をなさいました。あと七年後は御祖師さまの御降誕八百年を
お迎えします。今月十六日ご降誕を奉祝する御礼御看経とお供物を忘れずに実践

させて頂きましょう。