ほんもんぶつりゅうしゅう

信厚寺


2016-12-18 08:33

事行山録12月 師走だから

 私達は十二月に入ると、何日からとは細かくは言わずに「師走」と言う言葉を使います。これも周知の事ですが、「師走」の言葉について、色々な意味がある事を知っています。例えば「この月になると、普段はゆっくり落ちついているお坊さんが忙しく飛び回るので「師馳する」という言葉があって、それが変化して師走という言葉となったと聞いてもいます。又「為(し)果つ」が変化した言葉だとの解説もあります。確かにそんな面もあるかと納得してもいます。ならば一般の人達はどうかと言えば、矢張り十二月は「忙しい」の言葉が。どなたの口からも出てきています。インフルエンザも流行して町にその言葉があふれてきますが、交通事故も増えてきますので「忙しい」の言葉のとりこになって、大失敗をしない様に注意を促される面もあります。「そうは言っても色々忙しいのは事実だよ」と言う事は確かです。この忙しさの克服は、どうするかですが、皆さん長い経験から独自な解決策は持って見えるでしょう。ですから、致命傷を受ける事のない様にして頂きたいものです。
家族会議を・・。
 さて事は千差万別の対応でしょうが、信者さんはその様な時期に、「年末特別対応」が必要です。それを箇条的に書いてみましょう。
1・月初めに家族会議を開き、年末年始対応会議をしては如何でしよう。今は子供までが忙しい世の中ですから、行き違いの無い様に年末年始の送日企画は必須です。
2・上記の事の中で御信心上の事も議題に入れておく事は大切です。子供の内から先祖尊崇や御寺の行事への随喜参加を、また社会活動参加が結構の様に「現状で宗門の一員として力を添えさせて頂こう」との意志の交流をさせて頂きましょう。
3・家族は出来上がってきたものですが、いつか多方面に散開して行きます。色々な変化がどんなであっても、何れ集まるのに苦労をする事も起こるかも知れません。それを予測して、ご信心を中心にした絆作りを毎年させていただく機会を年末か年始にさせて頂きましょう。それにしても『家挨刀むすぼ札』は、重点が変化して行きましょうし、いずれ中心点が移り変って行きます。寂しい様に思いますが、それでいいのです。それが子孫繁栄ですから。語り伝えられる様なものを持って、年に1回ぐらいは時間を割いても良いのではないかと思います。いずれにしても、宗門の家庭や血族のしなやかで強く明るい姿は御弘通上には大切な事です。
4・皆さん集まった所で「今年のわが家」の公開発表などを聞いた老親は、自分が生き永らえるよすがともなります。又一寸したアイデアですが同居していている子供・孫からの年賀状などをもらえば、御年玉が増額する事でしょう。
 皆さん良き年送り、御正月迎える年末年始にして下さい。