ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-12-08 13:09

「淳風院様」御五十回忌—西村日要御導師による御法門

日淳上人は、足立五郎吉氏に
 
「家内をもろうたら、それだけ、師匠仕えがおろそかになると思いましてな」
 
と打ち明けられました。妻をめとれば妻に、やがては、子に愛がかかるようになる。師匠の分と妻子への分と、少なくとも力は二分される。それを恐れられたからです。しかし、日聞上人のご生存中は頑として受け付けなかった縁談も、お師匠がご遷化になられてしまうと、これを断る強い理由がなく、また、ご奉公は日増しに忙しくなる一方で、ぼつぼつ入門してくる弟子の面倒も見切れなくなりました。
 
 縁談は、足立五郎吉氏が中心となって進められ、候補者は、小さい時から第二世日聞上人によくお給仕をし、日聞上人も、よく便所掃除をしたり、陰日向のないご奉公を見ておられ、いつかは弟子の配偶者にと、目を掛けておられた浅田里乃様・後の淳風院様です……
 

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