ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-06-11 09:59

6月11日の「毎日ぶっきょう」

仕事ができる人、できない人の違い目は一体どこにあるでしょうか?知識や技術の有る無しも、その判断基準の1つと言えるかもしれません。しかし、知識や技術だけで成功できた人は、少数派ではないでしょうか。なぜなら、人と人の繋がりこそが、仕事のベースになっているからです。そして、人を動かすのは心であり、心を動かすのは知識や技術とは限らず、むしろ何気ない言葉や態度、私達自身の所作振る舞いと言えるのです。

 

そう思うと、単に知識や技術を身につけることを第一義とするのではなく、一人の人間としての成長・成熟を第一義として取り組むべきだと言えます。ただ、それは敢えて、わざわざ人間的魅力を身につけようとするよりは、正しく知識や技術を身につけていく中で自然と身についていくものです。ということは、人間的魅力が伴わないのは「正しさ」に欠けている証拠。まず、その事実に気づき、真摯に反省と改善をしていくこと重要なのです。

 

船井総研HD代表取締役会長・高島栄氏は若かりし頃の思い出を次のように語ります。

「運転手時代に多くを教わりましたが、船井幸雄(創業者)を訪問企業まで送っていく際『これから行く会社はいい経営をしている。社長さんも素晴らしい。帰りがけの挨拶を見ておくように。』と言われることがありました。ほとんどの会社は私が車を出した後でも、姿が見えなくなるまで見送ってくださるのです。逆もまた然りで、経営に苦戦している企業にお邪魔すると、見送りがちゃんとできていない会社が多かったのも事実です。」

 

「付け焼き刃」(その場しのぎのために身につけた知識や技術)で一時的な効果を得ることはできるかもしれませんが、残念ながら「付け焼き刃」はどこまでいっても「付け焼き刃」です。最初は切れていたとしても、そのうち切れなくなり、全く使い物にならなくなってしまいます。見た目が美しく、切れ味の良い刀を作るためには、正しい知識と技術がなくてはなりません。同様に、本当の意味で仕事ができる人になるためには正しく学び、努力することが必須です。そのために時間・体力・お金を費やすことは、自己研鑽のための投資に他ならないと言えます。

 

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