ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-09-23 15:20

9月23日の隆宣寺日記

「怠(おこた)り」と聞くと、サボっている状況を思い浮かべますが、決して、それだけが「怠り」ではありません。たとえ、無遅刻・無欠席であったとしても、その取り組みの内容や、取り組む姿勢などが問われます。
 
嫌々、渋々、めんどくさそうに、仕方なくやっている。口を開けば不平や不満、グチが次々と出てきてしまう。やり甲斐を感じたり、醍醐味を味わったり、向上心が芽生えることもなく、無気力・無関心で、何もかもが「当たり前」の状態。
 
それでも無遅刻・無欠席で取り組めているということは、それだけ「怠り」の心に打ち勝っている証拠ですが、残念ながら「怠りが無い」とは言い切れない状態だと言わねばなりません。いわば「心・技・体」とは、どの分野でも求められることだと言えるのです。
 
大切なことは「なんとなく」では無く、きちんと教わり、正しい努力を積み重ねること。そうすれば、毎日の何気ないルーティンであっても、積み重なるものが違ってきます。「塵も積もれば山となる」だからこそ、たった1つの《塵》の質がとても重要なのです。目に見えない、ごく小さな努力を「いい加減にしない」ことが成長の秘訣だと言えます。
 
本当に一人前になるまで、正しい型(フォーム)が完璧に身につくまでは、自己流を出したり、自分なりのアレンジ、自分らしさを出すのは禁物です。あくまでも、教わった型(フォーム)を極めつくすまで愚直に積み重ねる。その先にこそ、喜びや楽しみ、やり甲斐や醍醐味があるものです。
 
そう思えば、誰にとっても「怠り」は無縁ではありません。「もう自分は一人前」と思った瞬間から成長は止まります。あとは、坂を転げ落ちるように、ダメになっていく一方です。常に半人前だと思い、基本に忠実にコツコツと続けていきましょう♪
 
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