ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-07-07 11:10

7月7日の隆宣寺日記

「私達の祈りは本当に届くのか?」という問いに対して、仏教(法華経)は「必ず届く!」と答えます。ただ、それは《祈り》に限ったことではなくて、私達が心の中で思っていること全てが、この世界中に響きわたります。その思いを「届けたい」「届けたくない」という意志は関係ありません。つまり、私達の心と、この世界全体とは常にオンラインだということです。
 
当然、心の中で思っているだけであれば、その思いが誰かにバレることはありません。その思いが言葉や行動になった時に、初めて相手に思いが伝わることになります。でも「思いが伝わる」ということと「思いが響きわたる(影響を受ける)」ということは、似ているようで、全く別の話です。たとえ、相手の思いはわからなくても、その影響は必ず受けます。つまり、この世は《みんなの思い》が相互に影響し合って出来上がっているのです。
 
当然、いい思いには《いい響き》があり、悪い思いには《悪い響き》があります。誰にもバレてないから大丈夫ではありません。ちょっとした、よからぬ思いが世界を少しずつ傷つけ、悪い方へと向かわせます。反対に、世のため人のために願う慈悲の思いは、必ず世界を少しずつ労(いたわ)り、快方へと向かわせます。
 
「心の中で何を思おうが自由」だと言えるのは社会的な範囲での話。つまり、犯罪になるとか、ならないとかのレベルでの話です。仏教的に言えば、この世の真理として言うならば「心の中で何を思おうが自由」ではありません。この世界で共に生きる者として《世界をダメにする思い》は慎まないといけません。そして《この世界を共に良くしていこう》という思いを持つべきです。
 
もちろん、そういった思いから私達の行動や言葉が生まれ始めます。どんなことも全ては《心》《思い》から始まるのです。清く正しい思いがドンドン私達の心から生まれるように、そのための仏教、お寺、ご信心…、是非あなたの人生に仏教を!
 
☆朝参詣の御法門は【ここをクリック】(YouTube)
 
★夕看経の御法門は【ここをクリック】(YouTube)