ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-05-12 14:14

5月12日の隆宣寺日記

本門佛立宗には「お助行(じょぎょう)」という法要があります。たとえば、病気を抱えておられる方がいて、その方は一日も早い回復を願っておられるとします。そういった場合に、ご本人が精一杯「病気回復」を願い、仏様に祈るだけではなくて、教務(僧侶)はもちろんのこと、家族やご信者仲間が一緒になって、ご本人のために祈ります。これが「お助行」です。
 
本門佛立宗では、この「お助行」を最も大切な修行と教えています。なぜなら《他人のために祈る》ことによって《自分の願い》は自然と叶うからです。これこそ仏教が教える、最も正しい祈願の仕方であり、御利益のいただき方です。自分が御利益をいただきたいからと言って、自分のことだけを祈るのは、むしろ遠回りになる祈り方です。その理由は昨日の御法門で「人生はブランコの法則」とお話しした通りです。
 
今日は手術を受けるご信者さんのために「お助行」をさせていただきました。こういった場合、手術の開始時刻からお参りを始めて、ご家族から「手術が終わりました」との連絡があるまで、ずっと祈り続けます。簡単な手術であれば1〜2時間、通常で3〜4時間、大変なもので7〜9時間に及びます。でも、みんながみんな真剣に「無事に手術が終わりますように!」と願って、途中それぞれに休憩を取りながら、ず〜っと「南無妙法蓮華経」と唱え続けます。もちろん、それは簡単なことではありませんが、ご本人やご家族の安心・喜びとなるので、実に取り組み甲斐があります。しかも、この取り組みこそ《自分自身の御利益・幸せ》の元となるのです。
 
お互いの幸せのために生きる、それが仏教的生き方であり、この世の中が本当に平和で、幸せになれる生き方なのです♪
 
 《今日の出来事》
午前9時から手術のお助行でした。当初は6時間の予定でしたので、終わるのは15時過ぎかな〜と見積もっていました。ところが、13時過ぎには手術終了の連絡がありホッと一安心。思っていた以上に状態が良く、腹腔鏡手術で済んだので時間も体への負担も大幅減!これなら術後の回復も早いはずです。新型コロナの影響で、お寺に集まってのお助行はできませんでしたが、それぞれ自宅でお助行に取り組みました。やっぱり、お助行ほど有難い御奉公は無いですね!
 
☆朝参詣の御法門は【ここをクリック】(YouTube)
 
★夕看経の御法門は【ここをクリック】(YouTube)