ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-09-16 11:26

9月16日の隆宣寺日記

「声(こえ)、仏事(ぶつじ)をなす」
声によって仏事が営まれる、声によって仏事が成り立つ、という教えです。ということは、黙っていては仏事は営めない、成り立たないということになります。そこで重要な存在なのがお坊さんで、法要全体を取り仕切る役割を担っています。そして、そこにお参りされる方々は、それぞれの立場で法要を共につくる一員です。なので、法要を取り仕切るお坊さんのことを「導師」と呼びます。いわば、その法要において、みんなを引っ張る「リーダー」です。そして、その場に参列している皆さんは「メンバー」ということ。
 
もちろん、それぞれに信仰を持っていたり、好き嫌いという話もあったりで、お参りになった方々は、個々の判断で声を出したり、出さなかったりします。ただ、中には「自分も法要をつくる一人、メンバーだ」という認識が無い方もあるので、あえて、こういった話をさせていただきました。折角、ご縁が有って仏事を営む席に臨まれたのであれば、是非とも声を出していただいて、一緒に仏事を営み、大きな徳を積んで欲しいと思います。特に、亡くなった方に対する仏事であれば、その声が故人に対する供養となります。
 
御経の意味も、難しい教えも、何もわからなくて大丈夫です。そこを理解して唱える、教えをわかりやすく伝えるのは、お坊さんの役目。そこにお参りされる皆さんは、教えに耳を傾ける、声に出して唱えるのが役目です。お坊さんが一人で営んで、御布施を渡して終わりでは、本来の仏事とは言えません。一人ひとりが声を出して、一緒に仏事をつくっていく意識を持って欲しいと思います。そうすることで、もっと意味のある、もっと徳のある仏事にしていけるはずです。「声、仏事をなす」とっても大切な教えなので、ぜひ覚えてくださいね♪
 
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