ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-05-28 10:31

5月28日の「毎日ぶっきょう」

「千里の道も一歩から」というように、幸福になるのも不幸になるのも日々の歩みによるものです。幸福に向かって一歩ふみ出すたびに幸福が舞い降りてきたら、それこそ実感の伴う歩みになりますが、なかなかそういう訳にもいかず、「この道で間違いない」と信じて一歩ずつ歩み続けるしかありません。そうすれば歩んだ分だけ確実に幸福に近づけている訳で、これは不幸についても全く同じことが言えます。不幸のどん底に落ちるのには、やはりそれだけの歩みを積み重ねてきたという要因があり、それは逃れられない事実。たとえ一回の歩みは小さなものであったとしても、その一歩が確実に幸福・不幸へと繋がっているのです。

 

そう思えば、今がどんなに幸福であったとしても、それに油断せず今後を生きていく必要がありますし、反対に今がどんなに不幸であったとしても、そこから幸福に向かって歩んでいけば必ず幸福になれます。あとは、どのように考え、どのように生きることが幸福の要因となるか、不幸の要因となるかを知ることです。どんなに「幸福になりたい!」と願っていたとしても、幸福の要因を積み重ねないと幸福にはなれません。どんなに「不幸になりたくない!」と願っていたとしても、不幸の要因を積み重ねていると不幸になります。何となく考え、何となく生きるのではなく、幸福と不幸のロジックを弁えて生きることが大切なのです。

 

実は、仏様の教えを大きく分けると《幸福の要因》と《不幸の要因》の2種類になります。
①「こういう行動(考え方)をすると幸福に近づくことができますよ」という教え
②「こんな行動(考え方)をしていると不幸に近づいてしまいますよ」という教え
これらをベースにして日々を生きる、つまり日々を歩んでいくことで人生の方向性が定まってきます。迷いながら、流されながら、強いられながら歩んできた日々とは違い、しっかりゴールを見据えた上で、どの道を、どのように歩んでいくべきなのかを、自信を持って生きられるのが仏教の有る人生なのです。

 

☆朝参詣の御法門(7時)は【ここをクリック】(YouTube)
☆朝参詣の御法門(8時)は【ここをクリック】(YouTube)