ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-11-29 12:47

《コロナ禍》実際に高熱を出してみて

24日夜から体調を崩し、25日朝には高熱。私にとっては年に1回程度起こる年中行事みたいなものですが、このコロナ禍では重大度は極めて高いものに。発熱以外の症状は無いので個人的には「いつもの熱だろう」で済みますが、対外的にはそうはいきません。第三者も「いつもの熱です」と言われても安心できません。何より「コロナじゃ無い」とは言い切れないので、それ相応の対応が必要に。
 
まず、私は「自主隔離」です。とはいえ、私がお寺の中に住んでいるので「安心してお寺へどうぞ!」ともいきません。お寺の閉鎖はしませんでしたが、朝参詣は導師を置かずに各自が好きな時間にお参りする「自由参詣」としました。そのためYouTubeライブ配信などもお休みに。
 
次に、どのように診察を受けるか。ここが一番の悩み所でした。いざ、高熱を出してしまって「えっと…どないしたらええの?」という感じです。私の「かかりつけ」は市外の耳鼻咽喉科なので、身近にかかりつけ医がありません。通常の医院は「熱のある方は受診できません」という対応です。
 
自治体の電話相談?とも思いましたが、この程度でいきなり電話してもいいのかな?という思いがあります。私の行動範囲を思い返すと、どうしても新型コロナは考えにくい。むしろ、可能性としてはインフルエンザの方が高いように思います。というか、内心は「いつもの熱」です。
 
でも、素人判断は、どこまで言っても素人判断。このままでは仮に熱が下がっても「コロナじゃ無い」という保証はありません。せめて、専門の方に「検査の必要はありません」と言ってもらわないと。そう考えていた時に、家内から教えてもらったのが近所のクリニック。今年の5月にできたばかりで「発熱外来」「オンライン診療」を実施しています。
 
これには本当に助かりました。スマートフォンで全ての手続きが可能で、診療の結果、そのクリニックでインフルエンザ検査とPCR検査を受けることができました。ちなみに、PCR検査は公費です。その場でインフルエンザの陰性がわかり、今朝PCR検査陰性の電話連絡をいただきました。これで晴れて自由の身です!!(笑)
 
今回、最も難しく感じたことは「家庭内感染の予防」です。うちは3人家族で6畳の部屋が2つ、そしてキッチンです。そんな訳で隔離は難しく、息子は3歳なので何かと近づいてきます。そんな中で生まれた言葉が「お父さん、バイキン」です(涙)手を洗うように促す時に「手がバイキンだよ!」と言うのですが、それを応用した感じです。
 
子供との接触を減らすためとは言え「お父さん、バイキン」と言ったり、それで納得させたりするのは心が痛くなります。まだ「結核」が死の病だった頃、罹患した親は子供に辛く当たって遠ざけたと言いますが、その気持ちが少しだけわかった気がします。
 
私が触ったところは頻繁に消毒して、私自身もこまめに手指を消毒して、タオルなどは別々にして…とにかく面倒で、高熱の状態ではかなりしんどかったです。実際になってみないとわからないことは多いと思いますが、やはり事前にシミュレーションしたり、準備したりすることは大切な事だと感じました。
 
まだまだコロナの感染拡大は続くと思います。感染予防も大切ですが、万が一の時に備えるのは、もっと大切なことだと思います。他人事にしないで「もし、うちの家族が感染したら」「もし、自分が感染したら」というイメージを持って、具体的な対策をしておくべきだと思います。
 
長文になりましたが、少しでも皆さんのお役に立てればと思い書かせていただきました。特にオンライン診療は気軽に発熱外来が受けられるので超オススメです。もしかしたら色んなアプリがあるのかもしれませんが、私が利用したのは《クリニクス》というアプリです。是非、参考にしてみてください♪