ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-07-02 11:59

7月2日の隆宣寺日記

人生を大きく左右する要素は色々ありますが、やはり人間関係は大きな影響力を持っています。どんな人と出会い、どんな人と共に日々を暮らすのか。それによって共に成長できることもあれば、共に人の道から外れていくこともあります。
 
そして、その人との出会いは全て必然です。出会うべくして出会い、共に人生を送ることになります。その元となるのは自分自身の思いであったり、言葉や行動。つまり、自らそういう人たちを引き寄せ、また自ら近づいている訳です。ということは、長い人生の中で自分自身の生き方が変わっていけば、自然と出会いも、人間関係も変わっていくし、変えていけるのです。
 
一般には「友達は選ばないといけない」と言ったりもしますが、そういう人為的な選択、選別を行った人間関係よりも、今の自分自身に見合った形で自然と築かれていった人間関係、その中に身を置くことの方が、より相応しいように思います。いわば「相手を選ぶ」というアクションより「自分が変わる」というアクション。ここに、より良い人間関係を築いていくポイントがあります。
 
私達自身の成長によって、周囲の人が成長していくこともありますし、自然と、その人間関係の輪から離れていく人もあるでしょう。反対に、私達自身の堕落や怠慢によって周囲の人までダメになっていく。そして、自然と《悪友》と呼ぶべき人が近寄ってくることもあるでしょう。もちろん、私達自身も周囲の変化によって良くもなれば悪くもなります。ご縁とは、そういうものです。
 
特に、仏様の教えをいただいて「心を磨く」というアクションは、自分自身をブラッシュアップさせていくだけではなくて、善友、同志と呼べる人がドンドンと集まってくるようになります。更には、一見、悪友に見える人であったとしても、私達とのご縁に触れることによって、善友に変わる人もあります。いわば、仏縁によって私達がお救いするべき方との出会いです。
 
きっと人間関係で悩んでいる方は多いと思います。相手の変化ばかりを望んだり、期待したりするのではなくて、まずは自分から変わっていく、自分を変えていく、より良い自分になっていく。そこから始めれば、不平不満やグチをこぼす日々から「さよなら」できます。さぁ、お寺で自分をチェンジしましょう♪
 
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