ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-07-30 20:48

7月30日の隆宣寺日記

大切な人を助けることが出来るのであれば《憎まれ役》を買って出ることができる。それが本当に相手を思いやる、慈悲の心なのです。それは、それだけ相手の悩み、苦しみを自分事にしている証拠。単に共有しているだけでもなく、単に同情しているだけでもなく、まさに「自分のこと」として受け止め、同じように悩み、苦しむ。

 

もちろん、そう簡単なことではありません。そんなこと、おこがましくて自分の口から言えないかもしれません。でも、その思いを込めて、相手に正しい道を思い切って提示する。たとえ、憎まれる可能性があったとしても、そのモチベーションになるのが《慈悲》なんだと仏様は教えてくださるのです。

 

そして、その第一歩は「相手に関心を持つこと」です。自分のことで精一杯になりがちな私達ですが、余計なお世話、お節介だと言われるかもしれませんが、あえて、そこに踏み込んでいくのが仏教的な生き方です。そして、そういう生き方の中にこそ「自分自身の救い」がある。これが仏教の真髄、最も大切なポイントなのです。

 

他人の事まで考えられない、他人の事で心も体も使ってられない。そんな余裕があるくらいなら、自分の事に専念したい!そう思ってしまいがちですが…それこそが負のサイクルから抜け出せない最大の原因なのです。さぁ、前から気になっていたアノ人に声をかけてみよう!それが自分の人生が変わっていく、始めの第一歩です♪

 

《今日の出来事》

今日は恒例の墓参でした。毎年、毎年、お師匠様(日開上人)の後をついて、御奉公させていただいていたのが懐かしいです。いつものメンバーから真っ先にいなくなったのはウチの父親でしたが、この先、そういう出来事も次第に起きてくる訳です。そう思うと、しっかりと後輩をつくって、育てないと!という使命を感じます。

 

*7月20日〜8月19日までは「夏期参詣」の御法門です
 ☆朝参詣御法門《1回目》は【ここをクリック】(YouTube)
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