隆宣寺

「できない」「どうせ無理」「やるだけ無駄」という言葉が口癖の方がありますが、そういう方に限って、実際にやってない、挑戦していないことが往々にしてあります。つまり、自分の頭の中で勝手に結果を決めつけてしまって、諦めてしまっているのです。本当はやればできるかもしれないのに、その可能性を自ら無くしている思考パターン。

せめて、実際にやってみれば「できる」「できない」という結果が判明する訳で、たとえ「できない」という結果であったとしても、そこから得られるものは多々あります。何もしないまま諦めると、その結果は「無し」で、蓄積されるものは何一つありません。どんなに頭の中で仮説を組み立てたとしても、その実践がなければ全てが不確かなままです。

だからこそ、余計に自信が持てない、不安や心配ばかりが募って行動に移せないという負のスパイラルに陥りやすいのが、冒頭で申し上げた口癖のある方の特徴といえます。まさに自分で作り出した《限界》に縛られて、がんじがらめになっている状態。自分で作った《限界》は誰にも打ち破れません、自分で打ち破るしかないのです。

そのためには強くて、ブレない心が必要で、むしろ、そういう心さえあれば大丈夫。心が変われば行動が変わり、行動が変われば結果が変わり、結果が変われば更に心が変わります。人生を変えようとして知識や技術を身につけることも大切ですが、心を養うのはもっと大切です。ぜひ、仏教を通じて強くて、ブレない心、しなやかで、やさしい心を育てていきましょう♪