ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-07-20 14:35

7月20日の隆宣寺日記

遺伝子工学のパイオニアとも言われている筑波大学の村上和雄教授によると、今の自分が誕生した確率というのは「1億円の宝くじが100万回連続して当たったことに匹敵する」のだそうです。
 
ちなみに、1億円の宝くじの当選確率は、一般的に「1000万分の1」「0.000001%」です。これに当選するだけでも、ほとんど起こり得ない確率なのに、それを100万回、しかも連続で当選するというのは、もはや、天文学的な数字であり、人知を遥かに超えた出来事です。
 
でも、それぐらいあり得ないことが起きて、今の自分が、この世に誕生して、今も存在しているのです。そのことが科学的にも解明されてきましたが、仏教では遥か昔から、人間として、この世に生まれる「有難さ」を説いてきました。
 
有ることが難しいと書いて「ありがたい」。つまり、当たり前じゃない、極めて稀(まれ)。現代風に言えば、超レア!ということです。それが「ありがたい」ということ。
 
これが語源となっているのが「ありがとう」という感謝の言葉です。なので、単に相手に対する感謝の言葉ではなくて、相手がそういう行動を取るに至った気持ちの変化や、そもそも、そんな相手がこの世に存在してくれたこと。そんな相手を生み育ててくれた家族やご先祖様、そんな相手に影響を及ぼした友達、先生、ライバル…その全ての存在、その働き、ご因縁に対する感謝の念を表す。それが「ありがとう」なのです。
 
そう思えばこそ、自分の命に「ありがとう」です。そして、みんなの命にも「ありがとう」です。感謝の無い生き方、考え方は人として根本的に間違っています。そんなことだからこそ、不平や不満しか口から出てこないのです。まずは、感謝するところから始めてみませんか?そうすれば、どんな人生であったとしても、いつだってキラキラと輝いて見えるようになりますよ♪
 
*7月20日〜8月19日までは「夏期参詣」の御法門です
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