ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-11-06 11:13

11月6日の隆宣寺日記

浦島太郎の歌にこうあります。「昔々、浦島は助けた亀に連れられて、龍宮城へ来て見れば、絵にもかけない美しさ♪」絵にも描けない美しさだなんて、一体どれだけ美しいんでしょうね!でも、絵に描けないのですから、実際に自分の目で見るしか確認のしようがありません。

 

それと同じような表現に「筆舌に尽くし難い」という言葉があります。言葉では表現できない、言葉では伝えきれない、それぐらいの状態・状況。特に、それが素晴らしい内容である場合、是非とも皆に伝えたいと思うものです。しかし、言葉では不十分な訳ですから、一体全体どうすればいいのでしょうか。

 

それは浦島太郎の竜宮城と同じ理屈です。絵に描けない、絵で伝えられないのあれば、実際に自分の目で見るしかない。言葉で表現できない、言葉で伝えられないのであれば、実際に体験するしかない。自分自身の五感と心で感じ取ることによってのみ、それが可能となります。

 

「筆舌に尽くし難い」ものの中で、最も尊く、有難いものは《仏様の悟り》です。この世の真理であり、私達人類が生きていく上で共通の指針となるもの。これは仏様と仏様との間でのみ意思疎通が可能な世界、まさに筆舌に尽くし難い世界。どんなに考えても、どんなに言葉を尽くしても、わからない世界です。

 

それならば、自分自身が実際に心と体で感じ取るしか手段方法はありません。実際にお寺へ足を運んでみる、実際に「南無妙法蓮華経」と唱えてみる。仏教で最も大切なのは、この「実際」であって、理論理屈は手引きの1つでしかありません。是非、皆さんもご自身の心と体で、実際に仏教を体験、体感して欲しいと思います。

 
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