ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-12-10 09:32

12月10日の隆宣寺日記

仏様は法華経という御経の中で、このように仰っています。「私がいなくなった後、この教えを聞いて、その意味について質問することは実に難しいことである。」つまり、法華経という教えを聞いて、質問するということは、誰にでも出来ることではない。なので、それが出来るようになったら、それは実に素晴らしいこと、有難いことだということです。

 

なぜなら、法華経という教えは、この世の真理をありのまま説いてあるので、誰もが簡単に信じられるものでもなく、誰もが簡単に理解できるものでもありません。ただ、それは何でも頭でわかろうとする人間の癖が障害となっているからで、教えてもらった通りに実践することができれば、信じることも理解することも可能になります。

 

ところが、その「教えてもらった通りに実践する」というのが、なかなか素直にできない、続かない。なので、信じることも、理解が進むことも難しく、まして「質問をしよう!」という積極性は生まれない。そういう意味において「教えを聞いて質問することは、実に難しいことである」と説かれた訳です。しかし、難しいからこそ、できるように努力をするべきで、そこに仏様の真意があります。

 

つまり、質問ができるくらいに法華経の教えに興味感心を持ち、もっと積極的になって欲しい。そうやって、どんどん前に進もうとする姿勢が出て来れば、自然と信じる心も養われていく。また、教えに対する理解も深まって行き、教えの真意や目的もきちんとわかるようになってくる。信仰が形骸化しないように、中身の充実した信仰となるようにと、仏様は私達に対して期待されているのです。

 

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