ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-09-25 13:35

9月25日の隆宣寺日記

この世に存在するものには必ずルーツ、始まりがあります。何も無いところから、全くのゼロから生まれたものなどありません。私達の命も、この国も、地球も、果てしなく広がり続ける宇宙も、はじめの第一歩があったからこそ《今》という時間、存在が成り立つのです。
 
たとえば、親が子供に対して「自分一人で大きくなったような事を言って!」と言うことがあります。確かに、その通りで、この世に生まれる事ができたのも、一人前の人間になれたのも、両親をはじめ、周囲の人から何から何までお世話になったからこそです。そのルーツを忘れず、大切にすることは、自分を知る事であり、自分を大切にすることでもあります。
 
しかし、そのことを忘れて、さも自分でやってきた、自分が作り上げたように勘違いすることが多々です。特に、独立したり、何かを任されたりした時に「これからは自分がやるんだ!」という自覚が芽生えるもの。確かに、その意気込みは大切なことですし、それだけ責任を感じていることは大切なことです。ただ、きちんとルーツを踏まえた上で物事を考える、ルーツを土台・柱することを忘れてはいけません。
 
もし、そこでルーツを忘れ、それこそ軽視して、蔑ろにしてしまった場合、自分の存在も、取り組んでいる物事も、あっという間に「根無し草」になってしまいます。しっかりやっているように見えて、実は海を漂う「浮き草」みたいなものです。何事もない時は大丈夫かもしれませんが、波風が立ち始めたら、ひとたまりもありません。
 
そんな時は、思う存分、恥ずかしくなるぐらい、ルーツの大切さを思い知らないといけません。根っこがダメになれば、どんなに立派な枝葉も、どんなに美しい花も、あっという間に枯れます。自分の命も、これまでの人生も、仕事も人間関係も、何もかも全てがそうです。ルーツ、始まりがあればこその《今》であることを、もっと自覚して大切にしましょう♪
 
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