ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-11-13 09:43

11月13日の隆宣寺日記

私達は周りの人から教えてもらったり、気づかせてもらったりしてこそ自分では学べないことを学び、一人の人間として成長していけるものです。そう思えば、老若男女問わず、誰も彼もが、私達にとっては師匠、先生であり、たとえ、それが「一日限り」「その場限り」の師匠、先生であったとしても、感謝・敬いの思いを持って、相手に接することが大切なのです。

 

「あんな親だから」「あんな上司だから」という感情が勝ってしまって、感謝すべき人、敬うべき人を軽視したり、その言動が疎かになったりしていないでしょうか。「あんな人から学ぶことなんて何もない!」なんて勝手に決めつけていないでしょうか。少し見方を変えてみると「そういう態度だから何も学べていない」のではないでしょうか。本当は沢山のことを教わり、気づかせてもらえるはずなのに、そのチャンスを自ら潰してませんか?

 

それは親の立場、上司の立場の人にも同じことが言えます。相手が幼い子供であっても、部下や後輩であっても、彼らから学ぶ姿勢を持たないといけません。やはり人の上に立つ者が「みんなから学ぼう」という姿勢を持ち、感謝・敬いの思いを持ってこそ、それが《良いお手本》となって、子供や部下・後輩の成長を促すものです。そう思えば、立場が上であればあるほど、謙虚に学ぼうとする姿勢が求められると言えます。

 

私自身も子育ての中で、気づかされること、学ばされることが沢山あります。うちの息子は満3歳児のクラスで、幼稚園の「年少クラス」よりも1つ下です。私の中では「年少クラス」ですら「幼い子供ばかり」という認識が強くあり「まだ何もわかっていないし、できない」という思い込みが多々あったので、うちの息子たちなんて「余計に幼いだろう」と勝手に思い込んでいました。

 

しかし、実際は全くそんなことありませんでした。先日、うちの息子が悪ふざけをしていたところ、同じクラスの子が注意してくれました。「(手招きをして)○○くん、ちょっと来て!そういうことしたらダメでしょ!」もしかしたら、その子も同じように注意されたのかもしれませんし、誰かが注意されているのを見聞きして覚えていて、「こういう時は注意するべきなんだ!」と思ったのかもしれません。

 

私は3歳児のコミュニティに《自浄作用》があることに大きな驚きと感動を覚えました。恐らく、先生は直接「お友達が悪い事したら注意するんだよ!」とは、まだ教えてないと思います。でも、子供達が自らの体験を通じて学び取り、実際に友達を注意することができている。この事実を目の当たりにして、大いに反省すべきなのは大人の方だと気づかされました。「見ざる・聞かざる・言わざる」は大人の《事情》、そのために《自浄》作用を失っているのです。

 

誰に対しても感謝・敬いの思いを持って、学びと気づきを得ようとする姿勢をキープしよう♪ 

 

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