ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-03-03 09:43

3月3日の「毎日ぶっきょう」

お師匠さまがお亡くなりになって今日で丸2年、三回忌を迎えました。言葉で教えてくださったことも忘れられませんが、それ以上に忘れれられないのは「背中で語る」「手本を示す」そのお姿そのものから教えてくださったことです。それは私の心の奥底にまで深く刻み込まれ、人生における重要な指針となっています。

 

上辺(うわべ)の関係は確かに大切ですが、それが上辺だけでとどまると実に虚しい関係です。逆に、パッと見た目ではわからない、たとえ離ればなれの関係のように見えたとしても、伝える側・受け取る側との間に共感や一体感が生まれていたら、素晴らしい関係となります。物理的距離の近さや、時間の共有などが全てではなく、いかに心と心が通じ合うかが重要です。

 

たとえ、伝える側と受け取る側とが遠く離れていて、顔と顔を合わせることができなかったとしても。発信と受信との間に大きな時間差があり、リアルタイムで共有することができなかったとしても。伝えたい事がきちんと伝わり、受け取る側の心に届けば、その人の思考や言葉、行動が変わり始めます。その時、受け取った側は、確かに《伝える側》の思い、心に触れて共感や一体感を感じているものです。

 

そして《伝える側》も、相手が変わり始めた様子を見聞きすることによって「相手に伝わったこと」を知り、そこに共感や一体感が生まれたことを実感すれば、それが相手との共感や一体感へとつながっていきます。相手の顔が見えなくても、直接伝えられなくても、リアルタイムではなくても、共感や一体感は生まれます。そういう心に響く関係をコツコツと繋いでいくことが、これから更に重要になってくるのではないでしょうか。

 

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