ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-10-27 10:26

10月27日の隆宣寺日記

何が《幸せ》で、何が《不幸せ》か…これは極めて重要なことです。ここがズレることで、人生そのものがズレてしまう可能性があります。たとえば、裕福な家に生まれ育つことが《幸せ》だとするならば、貧乏な家に生まれ育つことは《不幸せ》だということになります。健康に生まれ育つことが《幸せ》だとするなら、病弱だと《不幸せ》です。
 
しかし、現実に目を向けてみると必ずしも、そうとは言い切れません。裕福な家に生まれ育って幸せな人もあれば、不幸せな人もあります。貧乏な家に生まれ育って幸せな人もあれば、不幸せな人もあります。それは健康についても、才能についても、どんなことでも同じことが言えます。つまり「こうなると幸せ」「こうなると不幸せ」という絶対的な条件なんて無いのです。
 
しかし、実に多くの人が「こうなれば幸せになれるはず!」と思ってしまったり、「こんなことになったら不幸せでしかない…」と嘆き、失望してしまったりと、本当は有りもしない《幸せ・不幸せの条件》に縛られ、がんじがらめになっています。たとえ、自分の思っていた条件を満たしても《幸せ》を感じられるのは最初のうちで、遅かれ早かれ「私にとって幸せとは何?」と思うようになってきます。
 
じゃあ、私達にとって大切なことは何なのでしょうか?それは、どんな状況であっても「自分を幸せにする」ということです。「誰か」が幸せにしてくれる、「何か」が「環境」が幸せにしてくれると思い込んでいる人が多いと思いますが、そうではありません。「自分を幸せにするのは自分だ!」ということに、まずは気づきましょう。
 
ここに気づくことができれば、どんな状況もプラスにすることができます。向かい風も上手に向き合い、利用すれば、浮き上がる力になりますし、進む方向を180度変えると、そのまま追い風にすることができます。自分が勝手に作り上げた条件に縛られている人は、ここに気づけないで「この向かい風が止まないと幸せになれない」と嘆き続けることでしょう。
 
ただ、そうは言っても、そう簡単に目の前の現実や状況を受け入れられるか、どんなことも前向きに、人生の糧にしていけるかというと、それが、なかなか出来ずにいるから、人は悩んだり、苦しんだりするのです。そんな私達に、生き抜く勇気と希望を与えてくださっているのが仏様の教え。口で言うほど簡単なことじゃないからこそ、仏教と共に生きることが大切なのです♪
 
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