ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-08-01 11:43

8月1日の隆宣寺日記

何かを成し遂げようとした時に、お金や時間の問題、システムや設備の問題など、仕事に見合った環境を整えていくことは、とても大切なことだと言えます。しかしながら、その環境を生かすも殺すも《人》次第です。たとえ、環境が整っていなかったとしても《人》の力でカバーできることもあります。そう思うと、何だかんだ言っても、最終的に《人》が決め手なのです。
 
では、その《人》の力を最大限まで引き出すには一体どうすればいいか。月並みかもしれませんが、それは「心を1つにすること」ただ、これが簡単なようで難しい、単純なようで複雑なのです。ここで大切なことは「どういう心」で1つになるのかということ。極端な話「誤魔化して、サボって、楽しよう!」という心で1つになったところで、当人たちはそれで良かったとしても、何ら成果は上がりません。
 
また、その心が誰かしらの《心》となると、どこか恣意的になってしまう恐れがあります。そして、個人レベルでの「合う」「合わない」という話になってしまい、余計な摩擦やすれ違いが生じ、問題が起きる原因になりかねません。大切なことは、みんなが向くべき方向性であったり、見据えておくべき目標であったり、いわば、これから共に行っていくことの目的意識を1つにすることなのです。そうすれば、それぞれの能力に応じて、その役割を果たしていくことができます。
 
そこが理解できておらず、心が1つになっていないと、キョロキョロと周りを見渡しながら、単に同じ行動、同じ意見におさまろうとします。それでは折角の個性が埋れてしまうこともありますし、全体として効率が悪くなることもあります。そして何より、一人ひとりのモチベーションが上がってこない、キープできないことになります。だからこそ、リーダーとなるべき人は「ここで心を1つにするぞ!」という意識づけを何度となく繰り返して行っていく必要があります。
 
もちろん、その中で食事会や交流会などを行い親睦を深めることも大切ですが、それは、あくまでも手段方法の1つに過ぎないので、それだけで満足してはいけません。あくまでも、みんなで成し遂げようとしている目標、仕事の目的をシェアすることで、自ずとみんなの心は同じ所に集まってくるのです。そのことを「しつこい」ぐらいに、でも「しつこく」感じさせない伝え方で発信し続けることが、みんなを1つにして、全体として大きな力を生み出すポイントです。
 
*7月20日〜8月19日までは「夏期参詣」の御法門です
☆朝参詣御法門【ここをクリック】(YouTube)