ほんもんぶつりゅうしゅう
2018年09月01日
お祖師さまのご苦労をおしのびする 布教区の婦人会活動を活発に! 講話を拝聴し自分を見つめなおす   東京中央布教区 御遺跡を訪ねる研修旅行
今回の研修に先立ち、去る2月27日、講師に扇教寺・蓑田清文御導師をお迎えして、婦人会連絡会指導講師・杉本現隆御住職の本信寺にて、日蓮聖人の御遺跡を訪ねる勉強会が催されました。
解りやすい楽しい会となり、実地研修旅行へと思いは飛んで、参加者100名が皆、満足の1日でした。

いよいよ6月18・19日、研修旅行の日を迎えました。蓑田・杉本お2人の御講師と共に44名を乗せ、バスは一路房総へと出発です。
「高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃ご奉公の初年度です。聖人の御事を学び、またご苦労をしのばせていただきましょう。研修は現地を見て、触れて、感じる。五感を通じてどういう風に御題目を弘められたのか掴みとって、お祖師さまを感じさせてもらいましょう」と蓑田御導師のお言葉がありました。
海ほたるを通って、まずは小松原ご法難の霊地、鏡忍寺です。久々に故郷の房州に戻って、息を引きとられた母御をお助行で蘇生させ、4年の増益寿命という現証ご利益談で帰依する信者が増加します。その事を良く思わぬ東条景信一味に襲撃され、お弟子の鏡忍坊は壮絶な最後をとげます。お祖師さまはこの法難で眉間を切られます。そして老婆の供養したお綿で傷口を温められます。この事がお綿掛お給仕の始まりになったと学びました。
バスは12歳で入寺された清澄寺へと進みます。
入ってすぐにある、お祖師さまもご覧になった千年杉が目を引きます。32歳で清澄寺旭ヶ森にて立教開宗されます。日蓮聖人の御題目始唱の聖地、旭ヶ森へ。昇る朝日に向かい御題目をお唱えしているお像と共に、私達も無始已来を言上いたしました。こういう疑似体験こそ研修の意義なのだと伺い、身の引き締まる体験でした。
2日目です。鯛の浦です。台風の通過で心配していた天候が何と朝日がさしてきました。ご誕生時の瑞祥が見られるのです。遊覧船で鯛の浦に出て、深海魚であるはずの鯛が目の前に群れ泳いでいます。海中に清水の湧き出る箇所があるのです。お祖師さまが産湯で使われた清水なのです。
誕生寺の中のご幼像は凛々しく素敵な銅像でした。
最後に清雄寺一宮別院へ。謗法寺へ参ったお懺悔のお看経も兼ねてお参詣です。仲清仁御代務が1年分のお看経があがったとお喜びでした。
「いかがでしたか。何かお祖師さまの気配を感ぜられたでしょうか。この2日間が今後のご弘通ご奉公の糧となりますことを願っています」と蓑田御導師の結びのご挨拶の後、無事散会となりました。
(布教区婦人会連絡員・扇教寺 尾崎淑子記)