ほんもんぶつりゅうしゅう
2017年10月01日
東北南部布教区第35回教養大会 次世代に繋げよう信心の輪をテーマに 第7支庁
連日の雨もあがり青空の中、佛立寺本堂には12ヵ寺から教務5師、90名を超える参加者でぎっしりでした。今年のテーマは「次世代に繋げよう信心の輪」です。
東北南部布教区は婦人会・壮年会も少子高齢化時代におされ、ご奉公者が減少し「青年会・薫化会」の結成もままならない寺院も少なくない現状です。二代目・三代目のご信者さん、結婚されてご信心をされたご信者さん、ご信心のきっかけはいろいろですが、親から受け継いだご信心をさらに子供や孫へ繋ぐ「法灯相続・信行相続」が大切になってまいります。
今大会では蒲田・妙泉寺の別宮琴枝さんより、「ご自分の信行相続の体験談や青年会結成に至る創意工夫」を分かりやすいスライドとお話で講演いただき、午後からは
①若い人がお寺に足を運んでいただけるようになるために「今」できる事(青年会・薫化会発足に向けて) 担当:深見清関師(佛立寺)
②信行相続に向けた具体的な我が家の取り組み(良い例・悪い例)      担当:平田淳当師(信遠寺)
③お寺参詣者増加、ご奉公者増加、役中後継者育成に向けて「今から」できる事を考えよう 担当:小原日諭師(妙法寺)
④青年会・薫化会世代の班「今、自分達にできる事を考えよう」
 担当:近藤教要師(妙護寺)
この4つのテーマで分科会を行い、各々熱い思いや体験談が話し合われました。
信行相続の実現には、別宮さんは幼少の頃からのご自分のご信心前とお母様のお話をご紹介くださり、ご自身が反発していたような時でも、お母様がはっきりと謗法払い、お寺参詣を伝えて、そのお蔭で今がある、とおっしゃっていました。
そして、家族には法灯相続の大切さを伝え続ける。(弱気になったり、諦めてはダメ)いつどんなキッカケで信行相続へ繋がるか、人それぞれ。前向きにご祈願をさせていただくことで、必ず御法様のお計らいがいただける、と力強いお言葉をいただきました。
また、若い人がお寺に足を運ぶためには、
①お話を聞いてあげる
②誰もがお寺に行きたくなる工夫を重ねる 
③思いは「行動」に示す姿勢を見せる、姿勢で伝えることの大切さを教えていただきました。
また「ご信心の愚痴や陰口は絶対に言わない」ということを教えていただきました。つい「今日のご奉公は疲れた~」とか「お寺の○○さんが~」と何気ない一言を、子供や孫はしっかりと聞いていると体験談などを交えてお話いただき、全くその通りだと思いました。
別宮さんは、青年会会長のご指名をいただいた翌日より開門参詣を決定されました。「一度決めたからには青年会の発展と増員のご祈願をさせていただく。誰よりもお参詣 誰よりも多くお看経誰よりも早く来る(開門参詣) 誰よりも笑う」
という目標を立てられて、それまでは、ほとんどできていなかったお看経も1ヵ月30時間という目標を御法様とお約束され実践されたそうです。
「誰か一人の思いが変わればご奉公、ご弘通が変わる」というテーマで(言うは易しですが…)参加者一同「今日から」実践をさせていただけるポイントを、とても楽しく分かり易く教えていただいたように思います。
講演の後の分科会では皆さん真剣に御講師へ相談したり、それぞれの話にうなずいたり、意見交換も熱を帯びて時間を忘れるほどでした。「法灯相続」「信行相続」―若い人がお寺に足を運んでいただける工夫、「青年会発足」など、別宮さんのお話から多くの事を学ばせていただきました。
最後に平田淳当布教区長から「生かすも、潰すも皆さん次第です!」との講評がありました。自坊に帰って即実行されることをご期待申し上げます。平成30年9月には第7支庁でも大勢の参加で、青少年の一座が開催されますことをご祈願申し上げます。   合掌