ほんもんぶつりゅうしゅう
2020年05月01日
道北布教区の弘通決起大会 心を変えよと折伏いただく
去る2月23日、札幌・信廣寺(住職・石岡日敬師)において、道北布教区の弘通決起大会が、宗務本庁より弘通局長・吉田日景師をお招きして開催されました。
当日は、管内9ヵ寺より住職、局長のほか、総勢205名のご信者方の参詣のもとでの弘通決起大会となりました。
はじめに、吉田日景師導師のもと一座のお看経。お看経終了後、遣田正植道北布教区長(旭川寺住職)からの開会挨拶があり「本年は高祖ご降誕800年報恩ご奉公の折り返しの年ですので、ヨコ糸とタテ糸によるつづれ織り運動を展開して盤石の佛立寺院を造り上げ、また、日晨上人御37回忌ご正当でありますから志をもってご奉公を展開いたしましょう」と話されました。
続いて吉田弘通局長から「高祖ご降誕800年のご奉公で飛躍するために」と題しての講話をいただきました。
お祖師さまのご降誕800年慶讃ご奉公の3年目を迎えていますが、盛り上がりに欠けているのではないでしょうか。一人一人がお祖師さまへの思いを持たせていただいて、記念のご奉公をさせていただかなければならないのですが、盛り上がりが欠けている要因は、ご信者さんの「気持ち」に問題があるのではないでしょうか。
これまでの宗門の報恩ご奉公をされた先輩たちと比べて、低レベルのご奉公となってはいませんか。
高祖700回御遠諱や立教開宗750年の際よりも、はるかに低い誓願目標ですが、誓願達成が見えていません。このことについて「昔とは時代が違う」と思ってご奉公されていませんか。「昔と今とは違う」のではなく、先輩たちと比較して「誓願を達成しようという気持ち」が欠けているのです。
「気持ちを立て直す」、すなわち「心を変える」、「しっかりとした報恩の思いをもってのご奉公」が必要です。「自分がさせていただくという気持ち」に思いを変えて、ご奉公のあり様を変え、功徳の積み方を変えさせていただくのです。
法灯相続は「どうしても、子や孫に信行相続をさせるという気持ち」、あるいは教務員および学徒を育てるのは、そのことによってお寺、教区が発展し、誓願成就につながるとの確信をもつことが大切です。
お教化は「菩薩行」です。「他の人の幸せのために御題目を唱える」ことが法華経の土台です。このことは、伝教大師が法華経を説いた時も、また、お祖師さま、日隆大聖人、日扇聖人から現代に至るまで変わらない法華経の精神です。
佛立宗の信者ではありませんでしたが、昨年、アフガニスタンで亡くなられた中村哲医師の活動を通して、困っている人に救いの手を指し伸ばすことが実に尊いことだと教えられました。このような「一隅を照らす」行為は法華経のめざす精神と同じです。
「困っている人がいないから」、「豊かな時代になったから」はお教化が進まない理由にはなりません。私たちの周りには救いを求める人が必ずいます。気持ちを入れ替えて、お教化に努めましょう。
そして、高祖ご降誕800年慶讃の誓願を5年ではなくて4年間で達成させましょう。高祖700回御遠諱や立教開宗750年の際の先輩たちと同じ気持ちになることによって成就させましょう。
以上のように吉田弘通局長より講話をいただきました。この講話に続いて管内各寺院の住職・局長が令和2年度の教化・信徒増加等の弘通誓願立誓を行い、最後に信廣寺伊藤精彦事務局長の閉会の挨拶をもって、本年度の弘通決起大会が無事に終了しました。
(道北布教区広報・佐藤義昭記)