ほんもんぶつりゅうしゅう
2020年10月01日
リモートで学徒研修・見習い教務養成所を開催  画面越しに講有上人から教導いただく
本年8月6~8日に本山宥清寺で予定されていた学徒研修・見習い教務養成所は新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、やむなく中止となりました。そこで弘通局では「ZOOM」を利用してリモート開催することを企画。参加予定者に案内をさせていただいたところ18名の参加をいただきました。
8月8日、10時を過ぎると続々と参加者が「ZOOM」に入室。懐かしい再会もあったようで、画面越しに参加者同志の会話が弾む一幕もありました。初めての試みでしたがスムーズに準備が整い、定刻10時半には吉田日景弘通局長の無始已来でプログラムスタートとなりました。
午前中は参加者・ご奉公者全員で自己紹介。山内良鷲弘通部長のユーモア溢れる司会で一気に空気が和み、参加者からも笑いを誘うコメントがちらほら。人となりを感じさせるようなコメントも相次ぎ、次第に参加者同士の距離が縮まっていきました。
ちなみに、お昼休憩の間も「ZOOM」の会議室は開放され、それぞれ昼食を取りながら会話に花を咲かせました。こういったリモート形式も佛立教講のコミュニケーションツール、新しい繋がりのあり方だと感じさせられました。
 午後は長松清潤海外部長による「世界の佛立宗」の講演からスタート。海外弘通の歴史に触れながら、現在のご弘通ご奉公の様子を紹介していただきました。
参加者からは「弘通拠点のない地域にいらっしゃる佛立信徒の繋がり」について質問があり、長松部長からは「イギリス、フランス、シンガポールなどに佛立信徒がいらっしゃって、ご信心に励んでおられます。弘通拠点がなくても、現地に教務が不在であってもご弘通ご奉公が前進する取り組みを進めていきたい」とお答えいただきました。
続いてのプログラムは講有上人による「御講有に聞いてみよう」。参加者から寄せられた質問に親しくお答えくださいました。
「お教務さんになろうと意識されたのは、いつ頃でしょうか?」という質問には「父が大病した時に教化を受けたのが、ご信心の始まりです。父はご利益をいただき助かりました。そのことがきっかけでお寺に入るご縁をいただきました。それ以来、何とかここまでご奉公させていただけたというのが正直な気持ちです」とお答えくださいました。
他の質問に対しては、一環して「御題目で人助けをすることの大切さ」や「お寺にあっては御導師の教えをいただいて素直に従うこと」「何はさておき、しっかりお看経に励むこと」を強調してお話しくださいました。
また、百本祈願に関する質問については「私がお寺に入った頃は、お線香1本(40分)を3日3晩でご奉公させていただくのが百本祈願であった」と前置きをされた上で、ご自坊である長薫寺のご奉公をご紹介くださり、参加者からは「自分の信心を見直すきっかけになりました」とのコメントがありました。
こうして画面越しに講有上人からご教導いただけるのも「withコロナ」だからこその体験であり、それぞれ随喜の思いで拝聴いたしました。
参加者(男性・30代)からは「本当に有難いお言葉をいただき感動しました。こみ上げてくるものがあり、涙が出そうになりました」との感想をいただき、多くの方が共感するかのように頷いていました。
 最後のプログラムは、参加者を5班に分けてグループディスカッション。各班からの発表後、吉田弘通局長の講評をいただき定刻16時に散会となりました。何もかも初めての試みでしたが、全てのプログラムが順調に進み、リモートでご奉公させていただく可能性を大いに感じることができました。
 なお、今回のリモート学徒研修・見習い教務養成所は全3回で修了するプログラムで、9月に第2回、11月に第3回を予定しています。一人でも多くの方に修了証をお渡しできるように、引き続きご奉公させていただきます。
(弘通局主事・松本良光記)