ほんもんぶつりゅうしゅう
2020年02月01日
新春清談 御講有大いに語る【2】 第7回青少年の一座に向け 子供が参詣できる環境を第一に考えよ
偉大なる日隨上人の業績
佛立薫化会や佛立婦人会、佛立青年団はご遷化後になりますが、教養各会が日隨上人のご時代に設立されています。
さらに法華宗の管長になられた際には、「一身の栄位に代えても」と切に懇請され、開導聖人への大僧正位追贈を果たされ、また、大阪福島・助給庵から清風寺に改称するのを、陰ながら尽力されたということで、現在の私たちも大きな恩恵をいただいています。

――ところで昨年・平成31年3月3日に、講尊・山内日開上人がご遷化なされましたが、講有上人のお若い頃は清風寺で一緒にご奉公されていたとお聞きしています。その時の想い出などは、いかがでしょうか。

清風寺からずっとお世話になる

 御講有 まぁ想い出は清風寺におる時、大変お世話になったことですね。あとは江口御導師(淳洋師・日泱上人 平成13年10月17日ご遷化)にも。また、日開上人が弘通局長の時は教養部長でご奉公させていただき、宗務総長になられた時は、弘通局長としてご奉公させていただきましたから、ずーとお世話になりました。

――猊下は、清風寺にはどれくらいおられたのですか。

 御講有 昭和41年からでしたね。佛立教育専門学校にきて卒業したら帰る予定だったけれども、ブラジルでご奉公された及川御導師の後、清風寺は2年交代ですから、1年目の及川御導師の後の豊中一教区を、残ってご奉公させていただきました。
 その頃の清風寺は、青年会も優秀なご信者が多かったですね。連合ごとに若手のご信者、薫化会や青年会の役員が、お役中さんの助けをしていましたね。江口御導師も日開上人の奥さん・祝子さんも、青年会会長か副会長だったんじゃなかったかな。

――50年以上前ですから、山内御講尊も30代の時ですね。

 御講有 そう、まだ結婚されて、すぐの頃でした。
 
――今、青年会の話が出てまいりましたが、本年は9月26~27日に「第7回 青少年の一座」が本山で開催される予定になっておりますが、ご期待の程、また若者に対するメッセージをお願いいたします。


若い人の参詣ご奉公こそが大事

 御講有 今、若い人が少ないな、佛立宗ではね。スカウトも活動している団も大分と減ってきているな、昔は多かったがね。若い人が参詣やご奉公ができんとね。「法灯相続つづれ織り運動」と言うているんだから、若い人をどう育てるかが大事だと思いますね。
 期待すると言うよりも、若い人にご奉公してもらうようにお願いせんといかんね。

――本山の高祖会で栢森彪真さん、局長のお孫さんが、スカウトの世界ジャンボリーに参加した体験談をされていましたが、そういう若い人の力というのはいかがなものでしょか。
 
親の躾と参詣できる環境が大切

 御講有 本山のスカウトも、今は宗外の人が多いのかな。毎月の集会でもお看経がないらしいからね。熊本ではスカウトも月に1回、御講を営んで宗外者の人も一緒にお参りをしていますね。でも熊本は、宗外者は少ない。
今は部活とか塾とかがあるから、若い人がなかなかご奉公ができんのだね。だけど、やっぱり親が躾をせんとダメと思いますね。
 
――たとえば法灯相続について、熊本ではいかがでしょうか。

 御講有 小さい子供もお参りしますよ。まだ熊本は田舎だからね。本山は小さな子供なんか誰もいません。小さい時からしないとダメだ、と思いますね。
長薫寺では、休みの日とか寒修行などの日曜日とかで、カレーのご供養があった時には、子供たちが楽しみに参詣しています。子供がお参りできるような環境を第一と考える。そういうところが大事なのですね。

――本日はご多用の中、誠にありがとうございました。    
                 (了)(文責・編集部 聞き手・本紙編集長)