ほんもんぶつりゅうしゅう
2016年02月02日
東日本大震災から間もなく5年……石巻・耀護寺、隣地の一部を御有志いただく
第7支庁・東北南部布教区、石巻・耀護寺(住職・近藤泉国師)では、東日本大震災の復旧復興に取り組んで4年半余の歳月が経過しているが、最近の現況を事務局長の笠原信三氏に伺うと、

◇地元町内会の要望に応え、信徒会館の解放
◇同町内会からエアコンのご有志をいただく
◇寺院隣地の町内会役員からは境内の駐車場スペース拡大の為にと、町内会総務部長さんの私有地のご有志をいただいた

とのことであった。

 このように石巻・耀護寺と地元・山下2丁目町内会は昭和28年、同地に寺院建立以来、友好関係を維持してきており、育成会での夏行事「夏祭り」には二十数年前から境内地や本堂を利用いただいていた。

 平成26年4月からは、新築なった信徒会館の利用(使用料は無料)が開始されており、これまでに総会、役員会、育成会役員会、育成会の「小さな夏祭り」など、昨年11月までの19ヵ月で25回の利用と、ほぼ月1回以上の利用となっている。会館のカギは町内会総務部長さんにお預けしていて、前以て予約してもらえば、お寺の行事が無い限り、いつでも利用できることになっており、準備や使用後の清掃・火の後始末、開錠・施錠等全て町内会で行うよう覚書を取り交わしている。昨年3月からは高齢者のお茶のみ会もできるようになり、災害時の第一次避難所として石巻市への登録をするまでに利用の幅が広がってきた。このような中で、昨年8月に町内会から信徒会館にエアコンのご有志の申し出があり、早速、設置していただいたのである。

 寺院の隣家である町内会の総務部長さんから昨年の6月に境内の隣地の一部をお寺にご有志を、との申し出があった。この土地は一坪未満ではあるが、この土地を活用することにより車四台が新たに駐車可能となった。そして昨年10月の高祖会で、奉修導師より町内会総務部長さんに随喜状を贈呈させていただいた。