ほんもんぶつりゅうしゅう
2015年07月02日
第5支庁4布教区主催による「戦没者慰霊法要・平和祈念大会」を厳修
去る5月10日、第5支庁では、東京常磐・乗泉寺・東京中央・東京房総の管内4布教区主催、第5支庁後援による「終戦70年 戦没者慰霊法要・平和祈念大会 〜平和のバトンを次世代へ〜」が本所・清雄寺並びにすみだリバーサイドホールを会場に奉修され、管内教講602名が相集い、世界恒久平和と不戦の誓い、そして佛立開導日扇聖人ご生誕200年慶讃・佛立開花運動の推進、御奉公成就の決意を新たにした。

 当日は午前10時30分より第1部として、清雄寺本堂にて慰霊法要を厳修。奉修導師・御講尊・小山日誠上人より、

「今 我等が唱え奉る上行所伝の南無妙法蓮華経の功徳力を以て回向供養し弔う処は 第二次世界大戦 並びに東京大空襲等における戦没者 一切の諸精霊 妙法経力追福作善証大菩提の為。
 願わくは 核兵器及び生物化学兵器等廃絶 テロ撲滅 戦争終結 世界恒久平和確立なさしめ給え。感応道交哀愍納受。
 高祖 御妙判に曰く
『佛法やうやく顚倒しければ世間も又濁亂せり。佛法は體のごとし、世間はかげのごとし、體曲れば影なゝめなり』と。
 人心乱れ世に争乱の出来せしは 則ち仏法の乱れによると説かせ給えり。されば本門肝心上行所伝の妙法弘通 不軽折伏菩薩行こそ 真実の世界平和実現の直道なれ。
 仰ぎ願わくは 愈々異体同心にして ご弘通の大願成就なさしめ給え。一天四海皆帰妙法 後五百歳中廣宣流布無令断絶」

と言上いただき、本堂中央に荘厳された祭壇にお焼香を捧げられた。また、戦没者遺族代表として清雄寺・中井德子姉が続いて焼香を捧げた。

 一座お看経の後、第5支庁長・川手日成師より「本日の御講尊ご講演の聴聞と回向供養の功徳、世界平和の祈りの功徳を以て佛立開花運動推進、各寺院の誓願成就を祈念申し上げます」との挨拶があった。

 引き続き、宗務総長・木村日覚師より激励をいただき、『妙とは蘇生の義也。蘇生と申すはよみがへる義也』とのお祖師さまの御妙判を引かれ「戦後、もうダメだと思っていた日本、宗門が蘇ったのです。現代の私たちも御経力をいただいて、佛立開花運動を成就させていただきましょう」と激励いただいて第一部法要を終了。

 この後、一同は「すみだリバーサイドホール」に会場を移し、ステージで放映されるご信者の戦争体験映像(青年会作成)を見ながらご供養をいただいた。そして第2部として、当日のメインである御講尊・小山日誠上人のご講演を頂戴した。ご講演終了後、当日参加の各寺院青少年が御講尊の御前に進み出て、立正寺・熊谷瑠思亜(るしあ)さんが一同を代表して、御礼のご挨拶をさせていただいた。

 引き続き第3部・すみだ観光協会による平和学習として、「東京大空襲」のアニメ上映、墨田区語り部・玉木第子(ていこ)さんによる「戦争の記憶」を語っていただいた。その後、乗泉寺・冨澤喜一さん、妙蓮寺・三枝笑子さんへのインタビューの後、立正寺・須田淳(じゅん)さんの司会のもと、隅田川での船上回向の模様が会場に中継され、参加者全員で黙祷を捧げた。最後に東京常磐布教区長・川手日廣師より、無事奉修の御礼と共に「改めて戦争の悲惨さを感じ、不戦の決意を一層強くするものです」との閉会の辞が述べられ、全員で宗歌を斉唱して、この日の慰霊法要・祈念大会が終了した。