ほんもんぶつりゅうしゅう
2017年12月01日
第2支庁 宣法寺 講有巡教 高祖会を厳修 権大僧正日暢上人御50回忌も併せて営む
第2支庁・北大阪布教区・宣法寺(住職・石田日奧師)では、去る10月15日、高祖日蓮大士御会式を、佛立第26世講有髙須日良上人御親修のもと講有巡教として奉修、併せて開基・権大僧正日暢上人の御50回忌法要が執り行われた。
 宣法寺は、守口義天寺吹田連合の正・準宗徒60余戸を中心に、昭和28年、以登田春太郎宅を親会場にご弘通が始まり、同33年、現在地に土地を得て本堂を建立し宣法寺と寺号公称、義天寺第3世日暢上人が開基となられた。同36年、竹内日咲上人が第二世住職に就任。同43年には新本堂を建立するが、日暢上人は法寿71歳でご遷化。
昭和45年、第3世に現住職・石田日奧師が就任。同61年、隣地を購入、現在の本堂を建立し、平成元年に開筵式を執行。同11年、旧本堂を改装して回向堂とし、旧々本堂は納戸に。同17年には隣地を購入し駐車場とする。そして本年、開筵式以来の御講有巡教をいただいたのである。
 本年、50回忌を営む日暢上人は、開導聖人ご遷化地道場たる義天寺の第3世で、昭和32年に権大僧正にご昇晋。同36年には宗務総長に就任され、参議、本山責任役員を歴任。お弟子は10師を数え、日奧師はそのお弟子の一人である。
 当日は10時から高祖会を奉修。引き続き、日暢上人の御50回忌法要が営なまれ、50回忌言上の後、本堂右側に設けられた祭壇で、御講有上人を始め有縁の教講によるお焼香が行われた。
 お看経の後は式典に入り、宗歌斉唱、宣法寺のお誓いの言葉の後、杉原朱美局長と鈴木昌光布教区長の挨拶に続いて、本庁随伴の特別局内務部長堀田日陽師から御礼の挨拶と激励をいただいた。  
 引き続き、住職の石田日奧師から「私が中学3年の時、教務見習いとして入寺して日暢上人の弟子となりました。それ以来65年が経っていますが、お師匠のお陰で今もご奉公をさせていただいています」とお礼が述べられ、続いて昭和36年に放送された「お仕事の前に」(ラジオ大阪)の番組で、当時68歳の日暢上人が「本門佛立宗の佛立」について語られたラジオ放送を、拝聴させていただいた。
 その後、弘通興隆費下付式の後、講有上人から「開基日暢上人への報恩感謝の念を厚く持ってご奉公に励んで下さい」と激励をいただき「のりのためつとめ励むと思ひしに 我身の為の利益とぞなる」との御教歌で御法門を拝された。
 法要の後、本堂は他寺院より参詣のご信者方のご供養場となり、午後1時半には大勢の教講のお見送りの中、御講有上人は本山にご帰山なされた。
当日は小雨の降り続く天候ではあったが、他寺院から95名、寺内243名のご参詣で盛大に奉修された。なお、当日の法要を記念して「ご奉公手帳第20集・宣法寺開基権大僧正日暢上人御50回忌記念号」が発刊され、ご供養とされた。