ほんもんぶつりゅうしゅう
2014年12月01日
「ブラジル佛立聖地 地鎮式」木村日覚 宗務総長が渡伯
去る9月6日から16日までの12日間にわたり、宗務総長・木村日覚師が宗務員2師を随伴に、ブラジル佛立聖地地鎮式はじめ隆昌寺御会式奉修、平和を祈念する結縁パレード等、ブラジル教講が待ちわびてきたご奉公を遂行された。

 9月6日夕刻、サンパウロ・グアルーリョス国際空港に到着後、日教寺にて無事安着のお看経。日教寺教講お出迎えの中、木村総長は長旅の疲れを見せることなく激励のご挨拶をされた。

 翌7日は、モジダスクルーゼス・隆昌寺にて御会式を満堂のご参詣の中、奉修。「本尊をいきてい
ますとおもはねば 尊敬するも無益也けり」の御教歌を引かれ、こころからのお敬い、命すなわち全身全霊全てを捧げる気持ちが南無であり、一心に御題目をお唱えすれば必ずご利益をいただけると体験談を交えながら諭された。そして参詣者に対し、茨木日水上人の南無のこころを受け継いだなお一層の精進を勧められた。

 御会式奉修後は、手作りのご供養が振る舞われる中、敬老祝賀会が開催され、薫化会会員による「グー・チョキ・パー」のお遊戯と青年会員による「桃太郎」の寸劇が披露され、一同に目を細めながら観覧した。

 9日は、ブラジル本門佛立宗初祖・茨木日水上人、移民の父・水野龍ら781名を乗せた第1回ブラジル移民船「笠戸丸」が接岸したサントス港・旧第14埠頭を見学。ブラジル教区長のコレイア教伯師とともに先師のご労苦を偲び、花を献じた。

 10日は陸路、リンス・大宣寺に向かう中で佛立聖地を視察。偶然にも聖地のあるタピライ市の市長と出会い、4日後に控える地鎮式の成功を願う両者がガッチリと握手を交わす一幕もあった。

 11日、大宣寺にて朝参詣の際、日本から応援に駆けつけた青年教務会員が合流。「真実の出家と
いふは菩薩也 御法弘めて人を助くる」の御教歌で御法門を拝まれ、若い教務員に対し自己犠牲の精神と22歳で渡伯以来、27年後の御年49歳でこのリンスの地に親会場(のちの大宣寺)を建立なされた日水上人のように、途中でへこたれず持(たも)ち続ける受持の精神を諭された。また、朝参詣後は日水上人墓参と茨木日水公園を訪れ、上人への思いを馳せた。

 12日、前日までマフィアの抗争があり開催が危ぶまれる中、仏天のご加護のもと現地の方々の協力を得、リオデジャネイロ・マンゲイラの貧民街に入っての下種結縁と平和をテーマとした法要が奉修された。

 13日午前、サンパウロ・東洋人街にて宗名を宣揚し世界恒久平和を祈念する結縁パレードが行われた。木村総長・コレイア教区長が乗り込む街宣車を取り囲んで、参加者一同に御題目を唱えながら約1時間にわたって市街地を練り歩き、御題目の尊さ、ありがたさを街ゆく人々に訴えかけた。同11時より日教寺にて春祭りを開催。宗内外からの出店、ステージでの演目を楽しんだ。同18時半からは木村総長が「ブッダのご生涯」をテーマにご講演された。歴史的史実をもとに仏教殊に法華経の優位性、法華経の中でも本門の御題目を唱えることのありがたさをフィリピン教区での数々の現証を例に諭された。またブラジルで見聞する現証にも触れ、今後益々のご弘通発展、ブラジル全土の妙法化を切望された。

 14日、木村総長導師のもと全伯各地からご信者1000名が参詣し、ブラジル教区佛立聖地地鎮式が挙行された。来年3月には宝塔と世界4個目の平和の鐘が完成、7月の佛立第25世講有日開上人ご親修の講有巡教・落慶建立式を目指して、心を一つにしての菩薩行のご奉公を勧められた。