2022年01月01日

【新春清談 御講有大いに語る】 御宝前のお計らいいただき元気にご奉公 懸命に励む教講の姿に感激 オンライン等も活用しご弘通ご奉公を

――御講有猊下におかれましては、令和4年の新春を恙(つつが)なくお迎えになられましたこと、謹んでお慶び申しあげます。いつもお時間をとっていただきありがとうございます。

御講有 1年が経つのは本当に早いものだね。あっという間だね。

――毎年お伺いしていますが、1年をお過ごしになって、現在のお身体のお具合はいかがでしょうか。

御講有 御宝前のお計らいをいただいて、お陰さまでずっと元気でご奉公させていただいています。

――まず1番にお伺いしたいことは、やはりコロナウイルス感染についてです。今は収まりを見せていますが、先行きどうなるか分かりません。
 『年頭のお言葉』でも、昨年は「新型コロナウイルスの変異株が猛威を振るい…」と仰せのように、大変な1年でありましたが、我々宗門人としてコロナをどう捉え、どのようにご奉公させていただくべきなのでしょうか。

コロナの中で、できることをせよ

御講有 コロナだから、ご弘通ができなかったり、ご奉公ができなかったりしたらいかんからね。 ほとんどのご信者さん、また教務さんはコロナの中でも、一生懸命ご奉公に励んでおられるから。講有巡教に参詣したところなどは、一生懸命ご奉公いただいていましたよ。
 特にオンライン。四国布教区は先日(11月14日)、丸亀本門寺の講有巡教だったんだけど、管内各寺院に機械を設置してオンラインで結び、各寺院の住職始めご信者が皆、それぞれのお寺でお看経をして、ご降誕800年の教化成就数の報告を管内12ヵ寺の住職がされました。
 中国布教区は倉敷の妙照寺で巡教がありましたが(10月17日)、本堂に
は各寺院の代表者だけ、そしてホテルのホールに御本尊をお祀りして、妙照寺のご信者はもちろんだけれども他寺院のご信者も、そのホテルの広いホールでお看経も一緒にして、御本尊の前には教務さんが導師をして一座お参詣されていました。

――中国布教区については佛立新聞の昨年12月号で掲載させていただきました。記事はルポタージュ風に書いていただいており、いつもの記事とはひと味違う内容となっています。また、四国布教区についても、掲載させていただいています。

御講有 そんな事で、皆さん一生懸命ご奉公に頑張っておられました。本当にありがたかったです。

――コロナだからできない、というのではなくて、コロナの中でできることをしなければいけないということですね。御講有上人も学徒研修会・見習い教務養成所で、ヘッドホンを付けてご奉公いただいているのを拝見しておりますが、そのようにできる形でさせていただかねば、と。

 ところで昨年のご巡教では、由緒寺院・誕生寺の開筵式はじめ、9月2日には権大僧正・日薫上人の御27回忌がご自坊の長薫寺で執行され、10月24日には権大僧正・日鏡上人の御33回忌を御講有上人が住職をされている不輕寺で奉修と、有縁のお寺のご巡教が続きましたですね。

有縁のお寺の巡教を勤めて 日薫上人の思い出も

御講有 そう、私の師匠である日薫上人が得度されたのが誕生寺なのです。小林信道師(日進上人・博多光薫寺先々住)と古定信教師(日恵上人・大垣妙法寺先々住)と、3人が誕生寺で得度されたんだね。
日薫上人は北海道生まれで、北海道から東京の日本銀行に行かれて、その後、三和銀行に行かれ、そこの社長秘書になって朝鮮のソウルに行かれたのです。しかし、そこで目が不自由になられて、不輕寺に行かれ宮川日厚上人から「目が開くまで何も言うな」と言われて、お看経をずーっとしておられたのです。
その頃、清風寺の津崎淳愼師(日愿上人)が不輕寺におられて、石井淳圓師(日數師・徳島立正寺住職)のお母さんの弟ですが、石井淳圓師のお父さん(石井清謙師・日容上人)は日薫上人の先輩でしたからね。そんな時、お看経の途中で、津崎師が「あんた、これ飲みなはれ」とコーヒーを持ってきてもらって、ありがたかったと聞いたことがあります。
 一日中、ずーっとお看経しておられたそうですからね。

――そうなのですね。全く存じあげませんでした。その他、昨年のご巡教で印象に残っておられるところはございますでしようか。

御講有 良風寺ですね。私が清風寺でご奉公させていただいた折りに、受け持ちとしてご奉公したところですから、懐かしかったですね。お世話になった方々のお名前は、今もよく覚えています。確か昭和42年か3年の頃だからね、もう50年以上も昔の話ですよ。

――また、昨年は講尊・小山日誠上人の宗葬をお勤めいただきました。小山御講尊について、何か思い出など、いかがなものでしょうか。

 日誠上人との思い出 
御講有 私が講有に就任させていただいた時は、3人の御講尊(梶本日裔上人・日誠上人・山内日開上人)がおられましたからねえ。ある御導師から「3人も御講尊がおられる御講有は、貴方だけですよ」と言われました。でも今は3人ともご遷化なられて…。
 小山御講尊とは、総長に就任された時(平成6年)に、私が教務局長になって2期勤めましたから、任期中は一緒にご奉公させていただきました。専門学校の入学式と卒業式は6回ずつ、合わせて12回、お供させていただきましたね。
 また、小山御講尊は常々「良いお看経」を提唱されていましたし、コロナ禍については「この新型コロナウイルスというものは、私ども一人ひとりの信心を試すために現れた『魔』ではないか。このコロナに、『魔』に負けては
ならない」と仰せでした。全く、その通りだと思います。

――ありがとうございます。続きは来月にお話しいただきたく存じます。         (つづく)

(文責・佛立新聞編集部 聞き手・佛立新聞編集長)