ほんもんぶつりゅうしゅう
2021年11月01日
今年も晴れやかに本山の御尊前で叙任式を執り行う 権大僧正・権僧正・上座講師 11師が昇叙 喜びの辞令を拝受
去る10月9日、令和3年度の権大僧正・権僧正・上座講師の昇叙者に対する叙任辞令下付式及び言上式が、本山・宥清寺本堂の開導聖人御尊前と御宝前で厳かに執り行われた。
 この度、晴れの叙任を受けられたのは、権大僧正には、
姫井日覚師 ⑧信廣寺
奥山日典師 ③妙典寺
近藤日習師 ⑩本門寺 の3師と、
権僧正には、
局 良鳳師 ⑪香風寺
上座講師には、
堤 深恭師 ⑥本晨寺
野崎淳慧師 ④妙深寺
竹俣堅相師 ⑥易行寺
木村良尚師 ⑤遠妙寺
長谷川清泊師 ⑤清流寺
近藤教要師 ⑦妙護寺
寺本声説師 ⑤光隆寺 の7師であった。
 叙任式は午前11時より、権大僧正の叙任辞令下付式から始まり、姫井日覚師、奥山日典師、近藤日習師の代理・古木清圭師が、それぞれ恭しく御尊前に進まれ、講有上人より辞令を拝受された。 
引き続き、権僧正の局良鳳師、上座講師の堤深恭師等7師に対する叙任辞令が次々と下付された。
 辞令を下付された叙任者は、一旦庫裡に下がりそれぞれに1級上位の袈裟・衣を着用して再び昇堂。本堂御宝前外陣に用意された僧階別の指定の席に着座。講有上人導師のもと叙任式御宝前言上の儀が執行された。
 言上お看経の後、講有上人は御訓示で、各昇叙者に祝意を述べられるとともに「今年の夏、2回目となるオリンピック東京大会が開催されました。第1回目の昭和39年から半世紀が過ぎ、科学技術の進歩により豊かになったはずの日本ですが、前回のオリンピックの時代のような未来への期待感を多くの人が持てずにいます。加えて昨年以来のコロナ禍により、先の見えない不安を人々が感じています。
明年は高祖日蓮大士ご降誕800年のご正当年です。お祖師さまから御題目をいただいた私共、殊に教務は今こそ人々の不安を除く一助とならねば 出家得度させていただいた甲斐がありません。
様々な試練が予想されるこれからの時代、教務に求められるのは、ご利益をご信者がいただくための教導です。
開導聖人は御指南に、
「人を化度せんの菩薩行の導師たらん者は善く近く喩(たとえ)を取て教諭すべし。初心にわかりやすく、むつかしと思はぬ様に講説するは慈悲也、深切也。 これを菩薩心と云也」(末法応時要義集2・扇全10巻2頁)
と仰せです。
諸師の今回の昇叙は、お祖師さまの御意の通りに、上行所伝の御題目を持たしめ、ご信者方にご利益を感得せしめんがためであることを肝に銘じ ご弘通に邁進してください。御宝前のご冥加を願い、諸師が為法為宗のご奉公に今後益々尽力されることを切望して訓示といたします」と促された。
 続いて小西日演宗務総長が祝辞を述べられた後、本山と佛立教育専門学校からお祝いの記念品が贈られた。最後に叙任者を代表して権大僧正になられた奥山日典上人が答辞に立たれ、辞令拝受の慶びと共に初心にかえっての更なる精進の決意を述べられ、叙任式は無事に終了となった。