ほんもんぶつりゅうしゅう
2015年01月01日
平成27年「年頭の言葉」
宗内の皆さん、明けましておめでとうございます。新年にあたり、本山御宝前において皆さんのご奉公成就と世界の平和、人々の安穏、そして自然災害により被災した各地の早期復興をご祈願させていただきました。

 さて、昨年私は欧州イタリア並びに国内を巡教させていただき、各地のご弘通発展を目の当たりにして大変うれしく思いました。佛立開花運動は3年目に入り、慶讃ご奉公の趣旨が宗内のすみずみまで浸透し、本年もご奉公に励まれる教講がご利益の花を咲かせ、悦びの声が宗内に高まっていくことと期待しています。

 また、本年はの世界大戦の終結より70年という節目の年でもあります。戦後の日本があの窮地より立ち直り、復興を果たせたのは、戦争を放棄し平和国家として歩んできたです。しかし、その間にも地球上では、民族、国家間の武力紛争が絶えず今日に至り、大変残念なことです。国内においても平和による繁栄を享受しながら社会の絆や個人の責任が希薄となり、昨年には平和に対する国の姿勢に大きな変化が現れました。今こそ平和の尊さ、戦争の悲惨さを伝えることが、お互い佛立教講の一つの使命と考えます。

 もとより現代の人々は末法に生を得た罪障の深い凡夫です。お互いがご弘通させていただく下種の妙法は、三毒の病にむしばまれ、荒れ果てた人々の心に芽吹いて根を張り、必ず生長して現証ご利益の花を咲かせます。この世界に上行所伝の御題目がお弘まりになることこそが、世界平和への唯一の道と確信します。浄佛国土の理想を目指す宗門が佛立開花運動を推進することは平和へのアプローチとなり、開導日扇聖人にお悦びいただけるご奉公となるのです。

 本年は、この崇高な理念のもとに全宗門人が異体同心となり、挙宗体制でご弘通が推進されることを念願して年頭の言葉といたします。

 御教歌に
「みほとけはいとはしき世に出まして ぶさちの道をたて給ひてし」

平成27年元旦
本門佛立宗 第二十五世講有 日開 御印