2018年02月01日

長島愛生園 六清会の60周年記念法要を執行 98歳になる永田幸一氏が元気に挨拶

昨年11月21日、岡山県の旧国立ハンセン病療養所・長島愛生園内にある佛立講堂では、高祖会に併せて同園の入所者が作る信徒組織「六清会」の創立60周年を祝う記念法要が執行された。
愛生園でのご弘通は、昭和31年の開講100年を目指す教化運動の中で、同園と取引のあった岡山妙現寺信徒・落俊二氏が入所者の悲惨な日常を知り「妙法の光で幸せになって欲しい」と教化の手を差し伸べたのが起こりである。
以来、当時の宗門は総務部長の吉田日崇師を派遣し、その指導で園の規定を満たす30名以上の信徒を獲得。同園の正規の宗教組織として本門佛立宗は認可を受ける。これを祝い、講有日如上人より法華経法師功徳品の六根清浄、即ち妙法口唱で心身が功徳化されることを祈って、この信徒組織に「六清会」と命名されたのが昭和32年の12月。本年はそれから60年の節目となった。
当日は宗門の救ハンセン病特別布教師会の会長権大僧正吉田日祥上人のご唱導で、宗門を代表して小野山日将総務局長にも参列いただき、地元の第9支庁を中心に19師の教務員、また有縁の寺院の信徒等、合わせて100余名の参詣で狭い堂内は口唱の熱気に包まれた。
式典では小野山総務局長のご挨拶のあと、入所者自治会の会長・中尾伸二氏より祝辞を頂戴したが、まだ宗教団体でさえ偏見で病気を怖がっていた時代に、佛立宗だけが葬儀に大勢が島を訪れ、丁寧に送ってくれたのが衝撃で、以来、佛立宗は入所者に知られる存在となった等、半世紀以上前の記憶を懐かしく紹介された。
続いて宗門より、今日まで六清会を支援いただいた愛生園と入所者自治会に感謝状が贈呈され、また長く特別布教師として同園のご奉公をされ、今は引退された秋山日念師、更には長く演芸慰問等をしてきた大阪清風寺の教養福祉部、そして日常信行をサポートしてきた岡山妙現寺、倉敷妙照寺にも、それぞれ感謝状が贈呈された。
御法門のあと、六清会を代表して本年98歳になる永田幸一氏が挨拶に立ち、今日まで60年間、講堂の御宝前のお給仕を欠かさず務めたことで数々のご利益をいただいた喜びを話して「(100歳まで)あと2年は頑張る」と力強く宣言され、堂内に大きな拍手が沸いて一座の法要は無事終了した。
(特別布教師・吉田日景記)