ほんもんぶつりゅうしゅう
2019年01月01日
新春清談 御講有大いに語る 御宝前のお守りいただき元気で無事に過ごす
――御講有猊下におかれましては、平成31年の新春を恙(つつが)なくお迎えになられましたこと、謹んでお慶び申し上げます。御講有にご就任されまして2年半が経過いたしましたが、ご健康の面も含めまして、お加減はいかがでしょうか。

御講有 お陰様で御宝前のお守りをいただいて、元気で無事に過ごさせていただいております。本当にありがとうございます。

――そこで、昨年のご奉公を少し振り返りたいのですが、3月7日には「佛立開導日扇聖人ご生誕200年慶讃 住職・局長 代表者奉告大会」が本山で開催されました。その大会で御講有より、教化・正宗徒増加・役中後継者養成の3誓願、更にオリジナル誓願を含め、佛立開花運動における4誓願全て成就の御礼言上をいただき、一昨年までの開導聖人ご生誕200年慶讃ご奉公が無事円成したわけですが、そのご感想などはいかがでしょうか。

教務が中心となり育成ご奉公を
 御講有 宗門全体の誓願は成就したけれども、成就していないお寺もあるんですね。ですから、そういうお寺はこの度の高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃ご奉公「教化・法灯相続 つづれ織り運動」に大いに励んでいただきたいのです。
しかし一応、誓願は成就したので良かったと思っています。だけど、お教化の後の育成、また法灯相続、それがどれだけできるかが問題だと思います。全国で今、教勢が下がってきていますから、この後のご奉公によって教勢が上がらんといかんなと思っています。

――確か、昨年の新春清談でも「成就も大事だが、その後の育成が一番大事だ」とお教えいただきました。また、その育成ご奉公の中心となるのは「教務さんが一生懸命ご奉公しなければいかん」ということもお伺いいたしましたが…。

 御講有 そう、全くその通りだと思いますね。昨年も申しましたが、やはり教務さんが先頭に立って一生懸命やらないとダメだと思います。役中さんまかせではいけませんね。

――また、代表者奉告大会では、29年度中に教化10戸以上を成就された方々の表彰も行われました。当日の表彰者も含めて、計13名の方が29年度は教化10戸以上を成就されていますが、その中に、御講有のご自坊・長薫寺所属の渡辺久代さんが、14戸成就されています。

 現証布教の神髄~創組誓願の成就
御講有 渡辺さんについては、私もこちらでご奉公させていただいていますから、長薫寺の事はよく分からないのですが、本人の体験談(佛立新聞:平成30年5月号に掲載)では、平成27年の入信で、すぐに現証のご利益をいただき、その喜び・報恩感謝の心をもって創組誓願を発願。わずか1年2ヵ月で成就したということで、大変随喜しています。

――体験談をお聞きしますと、まさに現証布教の真髄という気がいたします。創組誓願の成就ということで、素晴らしいことだなと存じます。
 続きまして『年頭のことば』から、お伺いいたします。
「昨年は自然災害が各地で多発し、日本という国が天災の多い地であることを改めて感じました」と仰せのように、昨年は大阪北部地震、台風21号、北海道胆振東部地震等の自然災害が続きましたが、改めて、そういう中にあって我々佛立教講は、どうあるべきでしょうか。

一天四海皆帰妙法の実現に向けて
御講有 それはやはり、お祖師さまの一天四海皆帰妙法―御題目様が全世界にお弘まりになれば、平和な世界が実現するのですから、そのために私たちは、折伏教化、ご弘通ご奉公に励ませていただかねばなりません。
また宗内教講には、菩薩の心を発揮していただき、一生懸命ボランティア活動にも励んでいただいて有難かったと思っています。

――熊本地震の方は、だいぶ復興は進んでいるのでしょうか。

御講有 熊本も、進んでいると思うんですけれど、まだビニールシートがかかっている所も、だいぶありましたから、まだまだ大変だと思います。

――それから『年頭のことば』では、第6回青少年の一座についても触れておられますが…。

 青少年の一座で若き菩薩の育成を
御講有 今回は、支庁、布教区単位でさせていただいて、全国は見ていないから良くわかりませんが、一箇所に集まってするよりも、分かれたほうが良かったんじゃないかなと思いますね。まとめて一箇所よりも、参詣者も多かったんじゃないかと思います。

――特に御講有には、9月15~16日の第10支庁の青少年大会を、お勤めいただきましたが…。

御講有 ええ、大変盛り上がって良かったと思っていますよ。前夜祭の、必由館高校の和太鼓の演奏も素晴らしかったですね。話を聞いたらボランティアでやってくれたらしいから、よけいに有難いことでした。

――各支庁もそうですけれども、第10支庁などは丸2年の準備を重ねて大会を成功に導かれたとか…。そういうご奉公の中から「若い教務や佛立青少年の個性を生かしたご奉公の場ができたことは喜ばしいことです。未来の本門佛立宗を担う青少年の御題目口唱の音声が世に響き渡り『佛立宗・若き佛立菩薩ここにあり』と下種結縁・法灯相続の促進がなされたことと存じます」と仰せのように、若い菩薩が育っていくのを期待しておられるのですね。
 では、昨年から高祖ご降誕800年慶讃「教化・法灯相続 つづれ織り運動」が始まり、初年度のご奉公を終えましたが、それについてはいかがでしようか。

 つづれ織り運動の初年度を終えて
御講有 全国的に、どうかは判りませんけれども、講有巡教等でお参りさせていただいたお寺は、みんな一生懸命になっておられるということを強く感じました。引き続き、誓願成就に向けて、励んでいただきたいと思っています。          (来月につづく)

(文責・編集部 聞き手・本紙編集長)