ほんもんぶつりゅうしゅう
2021年12月01日
海外弘通だより~スリランカ編 コロナ禍 生死の境からの生還 入院中に起こった不思議な出来事
1998年(23年前)に上行所伝の御題目が福岡日雙師によってスリランカに伝えられてから、同国におけるご弘通は徐徐に進展、現在はスリランカの各地に別院、親会場が設けられるようになり多くのスリランカ信徒が信行に励んでおられる。
そうした信徒の中のリーダーのお一人、シャンタ・ペレラ氏の体験談を紹介させていただく。なお、以下は英文によるご本人の体験を福岡日雙師によって訳された文である。

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 私は本門佛立宗スリランカ教区の信徒、シャンタ・ペレラと申します。
 世界中に多くの感染者、死者を出したコロナ禍はスリランカにも押し寄せ、大火のように消し止める術のない状況になってしまいました。これまでに1万2千人以上の方がコロナによって亡くなり、1日に4千人以上の人々が感染、1日の死者は2百人以上という状態が毎日続いておりました。
 そんな最中、今年の8月に入り私は頭痛がする、熱が出る、味覚が衰えるといった症状を感じるようになりました。症状は日毎に悪化し、しゃべることもままならず、体温は39度を超え、血圧は92以下に低下するという状態に陥ってしまいました。
 病院へ赴き診察を受けた結果、コロナに感染し陽性と判断されましたが、救急治療室はすでに患者で満室とのことで、なんとか一般病室へ入ることができました。
 入院して2日目のことでした。夜中にふと目を覚まし時計を見ると午前0時15分でした。水を飲んだあと、ふと鏡の方に目をやると男が四階の私の部屋に向かって階段を昇ってくるのが映っていました。部屋の中からは見えないはずの階段が映っているのです。
その男は、入院するための荷物を入れて持ち込んだ私の2つのスーツケースを持っていました。はじめは男の顔がよく見えませんでしたが、やがてその男は私自身であることが確認できました。その男は私の部屋のドアが開いていないのにスッと入ってきて、こう言いました。「心配することはないよ。万事うまくいくから」―男はそう言うと姿を消しました。
 それは私の幻覚であったか、なにかの霊があらわれたのかはわかりません。とにかくそんな出来事があったあと、私の体調はみるみる良くなっていきました。熱も下がり気分もすこぶる良くなっていきました。他の入院患者の多くが長期間苦しみ、そして次々亡くなっていく中で、救急治療室にも入れてもらえなかった私は短期間に著しく回復していったのです。
 私は、これはたまたま起こったことではなく御本尊のお力添えをいただいたからこそだと感得いたしました。そして福岡日雙御導師、長松清潤御導師にご祈願していただいたお蔭です。さらに私の妻や息子、そして同信の方々のお助行のお蔭であると思っております。
 私の入院期間は10日間でしたが、その間に起きた不思議な出来事はまさしく御宝前からのメッセージであったと思います。
 現在、私共の自宅は平屋を2階建てにするため増築工事を行っております。独立した御宝前の間を設けるためです。新たな御戒壇も建立させていただきます。1日も早くコロナ禍が終息し、福岡御導師、長松御導師をお迎えし、地元信徒と共に開堂式を奉修させていただく日を待ち望んでおります。
 御本尊から助けていただいた命を、より一層スリランカご弘通のために捧げさせていただく所存です。
 日本のお教務さま、ご信者さま方によろしくお伝え下さい。
 南無妙法蓮華経
   シャンタ・ぺレラ