2021年10月01日

海外弘通だより~韓国編

この度、韓国教区・鶴松寺は隣接地120坪を購入し、境内を整えさせていただきました。これは、今後のソウル新清寺との合併を前提としたことで、これから横隣に残る70坪も購入して、新本堂を建立させていただく予定です。
現在、韓国教区にあるお寺は鶴松寺と新清寺の2ヵ寺ですが、両寺院とも「中心信徒の高齢化、信徒減少、両寺院のご奉公スタイルの違い、お寺は2ヵ寺だが教務が1人しかいない」という問題を抱えています。さらに日本との歴史問題・政治問題から来る反日感情が深く根付いた韓国でのご弘通は困難を極めます。
そうしたことへの打開策を話し合うために、2019年から「韓国教区弘通改革特別委員会」を発足し、会議を重ねて来ました。そして「鶴松寺と新清寺を合併し、力を合わせてご奉公させていただける新寺院を建立し、新しい弘通体制を作って行くことが必要だ」という結論に達したのです。
しかし結論が出たからと言って、寺院の合併は簡単に進められることではありません。本門佛立宗の韓国弘通は今から110年前の1912年(大正元年)から始まりましたが、終戦に伴い1度、全ての寺院が撤退を余儀なくされました。
そして、孤児院の講堂を借りて本堂とし『鶴松寺』の看板を再びかけたのが1955年、66年前のことです。それからの30年は、ご弘通の発展により8つのお寺に分寺をくり返してきましたが、その後の30年は色々な問題により廃寺と合併を重ね、今日に至っています。
そうした韓国弘通の歴史が背景にある中、「新清寺までも合併して無くすことは、本当に御法様の御本意にかなっているのだろうか。かつてお寺を建立し今まで護持されてきた方々の想いやご苦労、その大きさはいかほどか」と考えるにつけ、何度も立ち止まり、その度に話し合いを重ねてきました。
そうして私たちは「単純に新清寺を無くし新しい寺院を建立するのではないのだ。一つとなって力を合わせ喜びの声のある生きたお寺を目指し、ご弘通が進んだ先には、いつか新しいお寺をもう1ヵ寺、韓国に建立させていただくのだ」という大きな夢を未来の目標に据えることにしました。そのような思いで、ご祈願ご奉公に励ませていただこうと決定させていただいたのです。
まずは「新寺院建立」という目標のため、最初はソウルの中心部に良い場所を求め探していました。しかしソウル中心部で交通のよい土地の値段は非常に高く、また「今後のご弘通のために良い場所」がどこなのか、私たち凡夫の知恵では分かるはずもなく、とにかく御法様にお任せして、ご祈願を続けさせていただきました。
そんな折、長く工場があった鶴松寺の前隣の土地が売りに出されるという話が昨年の夏、急に出てきたのです。そして数々の問題をクリアし、無事に購入させていただくことができました。まさにご利益です。
鶴松寺は地下鉄1号線の駅から近いので交通の便もよく、新しい寺院を一から建立せずとも、新弘通体制のための施設増築をさせていただくことができます。まさに御法様のお導きとお計らいであると、教講一同、深く随喜させていただいております。
高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃ご奉公の真っ最中、この時期に韓国教区にとって大きな前進をさせていただけることは、お祖師さまからのお導きとお計らい、またお折伏であると感得させていただき、今後、より一層信心改良に努め、韓国弘通の礎になれるよう精進させていただく覚悟です。(韓国教区長・姜蕙(かんへ)昌(ちゃん)記)