2021年01月01日

講尊・小山日誠上人 新春清談 祖師のお味方としての今生一生を

――小山御講尊には無事に令和3年の新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。新年に当たり、宗内のご信者方へメッセージをいただけたらと存じます。

今年も信心増進して 慶讃ご奉公に励もう
世界の佛立教講の皆さま、令和3年(2021年)の新春を、お健やかにお迎えになられ、誠におめでとうございます。
昨年中は結構にご奉公いただき、ありがとうございました。今年もご一同さまがますます信心を増進され、高祖ご降誕800年慶讃第4年度のご奉公に励まれて、より良い年となりますよう、お祈りしております。

――ところで昨年は、世界中に新型コロナウイルスが蔓延し、その対策に振り回される1年となってしまいました。比較的、その感染が抑えられてきた日本も、ここへ来て感染者数が急増していますが…

 自粛を言い訳にして 信心を低下させるな!
昨年の始め頃から、日本国内ばかりでなく、世界中が新型コロナウイルスの恐怖におののき、産業も、学校も、文化も、日常の生活も、ほとんど停滞している状況です。
新聞紙面を見ましても、現在、世界全体でこの新型コロナウイルスに感染している人は約6,436万人、亡くなった方も約148万人おられます。日本国内でも、感染者が約15万人、亡くなった方が2,224人。(令和2年12月3日現在)
国内で1番多く発生しているのは首都・東京や大阪などの大都会。すでに罹患して、亡くなった方、療養して全快された方の数を加えれば、日本国民の800人に1人が、コロナウイルスの被害を蒙っているということです。
私ども本門佛立宗の各寺院でも、今はコロナの感染拡大防止のため、国や自治体の要請ということで、皆さまのお寺や御講のお参詣や、信者同士のお助行、教養各会の集会など、すべて自粛せざるを得ない状況にあります。
本山の御会式も、各支庁・布教区・寺院からのお参詣は自粛させていただいて代表者だけということで、いつもは本堂に溢れるお参詣も淋しい状態でした。
大体、私ども信者がお寺や御講にお参詣してこそ、ご信心が進み、ご信心が進めば諸仏諸天善神のお守りを蒙り、ご利益を感得できるのですから、それができず、御題目口唱の数、御法門聴聞の機会が減ったら、ご信心増進の仕様もありません。
そして、困ったことに私どもはみな凡夫ですから、この自粛をよいことにして、ご弘通ご奉公の思いが薄くなってしまいがちです。
私の自坊である東京・清雄寺でも、昨年度は、お教化も、お助行も、お寺や御講の参詣数も恐ろしいほど低下してしまっております。
皆さんのお寺ではいかがでしょうか?
私どものご信心が低下すれば、ご利益はいただけなくなり、ご利益感得の喜びがなくなれば、弘通の意欲もなくなり、お教化も、お助行も、そこで止まってしまうのではないでしょうか?
こうなると皆さんのお寺も、宗門もご弘通は低下し、場合によっては、潰(つぶ)れてしまうのです。本門佛立宗の栄えある歴史も、各寺院を盛り立てて来られた先師先輩がたのご苦労も、私どもの時代で潰(つい)え去ってしまうのです。
この不名誉に、皆さんは耐えられますか? 今こそ奮起しなければなりません!

 怠りの魔を責めて 信心を奮い起こそう
私は、今回のこの新型コロナウイルスというものは、私ども一人ひとりの信心を試すために現れた「魔」ではないかと思います。
佛立開導日扇聖人の御教歌には、「怠りの 魔軍を責て 弘むべし まけてはならぬ 祖師の御味方」(嫌学好信記 完・扇全14巻169頁)
とお示しです。
「魔」というものは、信者が良いことをし、功徳を積み、菩提に励もうとするのを、邪魔をし、障りをなそうという恐ろしいものです。私どもが今、これに負けてしまったら、長い間積ませていただいた菩薩行の功徳も何もかもが、一度に崩れて、なくなってしまいます。
しかもこの「魔」というものは、何も角や牙を生やし、口が耳まで裂けた恐ろしい姿をして現れるものではありません。
むしろ、甘く、楽な、気持のよい、誘われてしまいそうな美しい姿をして、私ども信者の前に現れ、信心の妨げをしたり、せっかくの果報を奪ってしまったりするものなのです。
コロナ騒ぎでご信心もご奉公もひと休み、やれやれ、というような時に、この「魔」が付け入ろうとするのです。楽がクセになってしまうのです。
私どもは、この「魔」に負けてしまってはなりません。今まで必死にご奉公させていただいて来た功徳が無駄になってしまいます。
佛立開導日扇聖人は御指南に、
『信心さかんなる時は魔を伏す。よわきときは魔入りて信をやぶる』(品品供養抄・扇全25巻236頁)とお示しです。
今こそ、私どもは「魔軍」と戦いをするつもりで、楽なほうへ、楽なほうへと向かいがちな凡夫、自分の怠りの気持ちを責め立てて、一層、ご信心を奮い起こし、正法弘通のいくさの先頭に立たれたお祖師さま・日蓮聖人の後に続いて「祖師のお味方」としての今生一生を、貫き通そうではありませんか!

――力強いお折伏、お言葉、誠にありがとうございます。続きは佛立新聞の来月号でお伺いさせていただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。(来月につづく)