ほんもんぶつりゅうしゅう
2018年04月01日
恒例の第4・5・6支 教務大会開く お祖師さまについて小山御講尊の講演を拝聴
去る2月7日、5支・東京乗泉寺(住職・永江日盡師)において、恒例の第4・5・6支庁合同教務大会が開催された。    
当日は11時よりお看経の後、永江日盡師より挨拶があり、引き続いて『弘通には過行方を習はずに 成行末の人機はかれよ』の御教歌で「下種折伏の砌には宗論問答さえ無益也と、ご弘通には何の役にも立たないとお戒めで、それよりももっと視野を大きくもって、これから先、ご利益を得て幸せになるためには、今の自分をどう改良したら良いのかという因果の道理をしっかり知ることが大切だ、と諭されているのです。
今の自分をどのように改良したらよいか、ということをしっかり考えさせていただいて、ご奉公させていただくことの大事をお教えくだされています」と、御法門を拝まれた。
第2部は、12時50分より、会場を講習会室に移動して、御講尊・小山日誠上人より「お祖師さまのご誕生の前年に、有名な承久の乱が起こります。日本で始めての公家方と武家方の闘いで、朝廷方の命令で京都中の真言、天台の寺々に幕府調伏の祈願・祈祷をさせましたが、その満願の日に幕府軍に負けてしまった。
幕府は3人の上皇を流罪とし、朝廷を見張るために六波羅に探題を建てます。このようにして朝廷方は、幕府方に完全に押さえられてしまった。このようなことは、当時の人の目から見ても、お祖師さまの目から見ても、まさに末法であります。釈尊が入滅されてから千年間を正法。次の千年を像法、それが終わって末法というのはご承知の通りです。
お祖師さま自らはご自身の出生について『日蓮は、日本国東夷東条安房の国、海辺の旃陀羅が子也』と仰せられていますが、行学院日朝という人あたりから、お祖師さまのお生まれを美化した数々の奇瑞の話が出はじめます」と、時代背景を詳しくご説明になりながら、ご幼少期までをご講演くだされ、受講生は熱心に聴講していた。