2020年08月01日

海外弘通だより

ブラジルは新型コロナウイルスの感染拡大により、3月23日から移動やイベントなどの制限が始まりました。しかし現在に至ってもいまだ感染のピークとはなっていないと言われています。6月末には死者が6万人近く、感染者が103万人となっています。
それに加えて政治問題が相変わらず続き、経済不安も大きくなっています。3ヵ月以上も続いている不安によって、当然人々の苦しみが増えています。そんな中で自力の限界を感じたり、どうしようもなく困った方々の中に「藁をもすがる」という言葉通り、宗教心・信心が芽生えるのはどの国の人でも同じです。
 自粛中、外に出られない状況にあっても、困っているご信者さんや御題目にお出値いできてない方々には、スマホやSNSを通じて一緒にご信心させていただくことをすすめ、ブラジル全寺院がオンラインで朝夕参詣、お助行、御講、口唱会、ご回向、葬儀等を行うようになりました。
一番苦しい時に参詣できないからこそ、家で家族がそろって、あるいは離れていてもオンライン中継なら、一緒にお看経ができるのです。
今まできちんとお看経していなかった方々が家族そろって御宝前におすがりするようになったり、一人の時は長くても15分のお看経がオンライン参詣のお陰で1時間のお看経ができたり、仕事や距離の都合で毎日お寺参詣ができなかった方が毎日ネット参詣して御法門聴聞・信心改良・信心増進ができたり、一般人からの連絡やメールも増えて教化につながったり、何かの都合でご信心から遠ざかっていた方がご信心の有難さに気づいて再びお看経するようになった方もおります。
そして、ブラジルから日本に出稼ぎに行っていた方々にも参詣をいただけるようになりました。外のご奉公ができない代わりにネットを通して、人々の家の中にご信心が届けられるようになりました。
 色々な面で、世界中で大変なことが起こっています。この情報社会において、皆が同じように迷っているのが現実です。しかしこのご信心があれば、かつては気づくことができなかった沢山の小さな幸せ、ふれあいの大切さ、「ありがとうございます」の佛立挨拶がどれだけ有難いかに、今だからこそ気づくことができるのです。
今こそが改良の時。この末法に教化折伏を進めなければ、苦しみが増えるばかりです。
 こうして、遠いブラジルでも、御題目をお持ちさえさせていただければ、どこにいても、世界中が御宝前と結ばれ、ご利益が感得できます。
 多人種、多文化の国ブラジルでは、ご弘通のさせていただきがいがあるのです。なぜなら、どのような人でも、御題目で心を御宝前と結べばご利益が必ず顕れ、こんな災厄事態でも功徳を積ませていただけることがよく分かるからです。
 ブラジル仏教初祖・茨木日水上人御50回忌のための日本からの団参は中止となりました。しかしブラジル教区は心を切り替えて、コロナに負けず、お看経を通して異体同心を強め、オンライン中継を通してブラジルだけではなく全世界に御題目を届けるご奉公を進めております。
HBSがONEになりますよう、日水上人への報恩ご奉公はこれからも続きます。
 ありがとうございます。