2021年01月01日 新春清談 御講有大いに語る お計らいをいただき1期目を無事にご奉公 異体同心の祖訓を体してご奉公推進を ――御講有猊下におかれましては、令和3年の新春を恙(つつが)なくお迎えになられましたこと、謹んでお慶び申し上げます。まず、1期・4年間のご奉公を終えられてのご感想などは、いかがでしょうか? 御講有 御宝前のお計らい、そして全国、いや全世界の佛立教講のお陰をもって、何とか無事に1期目のご奉公を終えることができました。しかし、あまりご奉公できずに終わってしまったという感がいたします。 ――ちょうど1期目のご奉公をなされる際、肺ガン消滅という大きなお計らい(佛立新聞平成29年1月号『新春清談』に掲載)をいただかれましたが、その後、お身体の加減は、いかがでしょうか。 御講有 こちらもお計らいをいただいて、ずっと元気でご奉公させていただいています。 ――そこで2期目のご奉公ですが、そのモットー(目標・指針)は、いかがでしょうか? 1期目の時は「御題目にお縋りする信心」ということでお話をいただきましたが… お縋りさせていただく信心を 御講有 それはもう、ずっと変わりません。やはり、お看経させていただいて、御宝前にお縋りさせていただく本当に素直な、一途な信心前が大事だと思います。 ――ここで、1期目のご奉公を振り返っていただきたいのですが、まず平成29年が佛立開導日扇聖人ご生誕200年のご正当年に当たり、宗門では前後4回にわたって「本山慶讃法要」を奉修させていただきました。 開導聖人ご生誕200年を振り返る 御講有 そう、4回とも晴天のお計らいをいただき、全国、そして海外からも1万人を超える参詣で賑わいました。また、平成30年3月7日の「住職・局長 代表者奉告大会」では、教化誓願・正宗徒増加誓願・役中後継者養成誓願・オリジナル誓願と、佛立開花運動の4誓願全てを成就させていただくことができ、これも全国教講の皆さんのご奉公の賜、と随喜させていただきました。 ――その際に、せっかく、お教化が成就したのだから、その教化子をお育てしなければならない、とお話をいただきました。 ご利益をいただかせて育成を 御講有 お教化ができて、本当にご信者が増えたのか、どうか。そういう問題だと思います。寺院によっては、お教化はできたが育成ができずに、かえってご信者が減ったというお寺もあるようで、非常に残念なことです。 ――講有上人のご自坊・長薫寺さんでは「創組誓願」という誓願(組を新たに創る誓願・発願から3年の間に奉安教化15戸、個人教化5戸、計20戸を成就し、新役中も育成して新しい組を創るもの)があり、お教化ができても、その教化子を育成しないと成就しません。そのあたり、何か工夫されていることはあるのでしょうか。 御講有 工夫ということは別にないと思いますが、やはりご信者にご利益をいただいてもらうというのが1番だと思います。いくら立派なことを言ってみても、ご利益をいただかせることができなかったら、育成はできませんからね。反対を申せば、ご利益さえいただけることができれば、ということでしょう。 ――それから、平成29年9月に第19世講有・梶本日裔上人が、31年3月には第25世・山内日開上人が、ご遷化になられました。 梶本・山内両御講尊をお偲びする 御講有 私が講有になった際、御講尊はお三方おられましたからねえ。こんなことないよ、と言われていましたが、本当に残念なことです。梶本御講尊は、私の師匠(髙須日薫上人)と関係が深いですし、山内御講尊とは、清風寺で一緒にご奉公させていただき、いろいろと教えていただきました。 ――そして「第6回 青少年の一座」が各支庁別に開催され、これは今までにない新しい形態での奉修となりました。昨年も第7回として、本山で開催の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響を受け、本年5月22~23日に延期となりました。全国の青少年に対して何かメッセージをいただけないでしょうか。 佛立の未来を担う青少年に期待 御講有 やはり、若い人が参詣ご奉公しないと、お寺も発展しませんからねえ。特に本山は若い人が少ないのですが、未来の佛立宗を担う青少年の御題目口唱の音声が世に響き渡り「佛立の若き菩薩ここにあり」と法灯相続の促進が図られるよう、大いに期待しています。 ――今、新型コロナウイルスの話が出ましたが、昨年は、このコロナに振り回される1年となってしまいました。講有上人には昨年4月8日、いち早く国内と海外に向けて『ご諭告』を発していただきました。 非常時に強い佛立をつくれ 御講有 その諭告の中で申しましたが「コロナウイルスは世間一般のことだから仕方ない」と宗門人がご奉公を休んでいたのでは、当宗も共に疲弊してしまいます。今こそ、自分たちが改良すべきご奉公を見いだし「非常時に強い佛立」をつくらなければなりません。そして、全宗門人が「異体同心」の祖訓を体し、なお一層、心を一つにして、この病の早期終息と世界の恒久平和、一天四海皆帰妙法を御宝前にご祈願させていただき、参詣ご奉公に邁進させていただきましょう。 ――そんなコロナ禍での、新しいご奉公の方策として、学徒研修・見習い教務養成所(佛立新聞昨年10月号に掲載)がオンラインでリモート開催されました。講有上人にもヘッドホンをお付けいただき、画面を見ながら参加いただきましたが、いかがだったでしょう? コロナでの新しいご奉公の形 御講有 あれは、よかったと思います。コロナ禍の中でも、それぞれに話ができて、とてもよかったですね。 (来月につづく)(文責・編集部 聞き手・佛立新聞編集長)
御講有 御宝前のお計らい、そして全国、いや全世界の佛立教講のお陰をもって、何とか無事に1期目のご奉公を終えることができました。しかし、あまりご奉公できずに終わってしまったという感がいたします。
――ちょうど1期目のご奉公をなされる際、肺ガン消滅という大きなお計らい(佛立新聞平成29年1月号『新春清談』に掲載)をいただかれましたが、その後、お身体の加減は、いかがでしょうか。
御講有 こちらもお計らいをいただいて、ずっと元気でご奉公させていただいています。
――そこで2期目のご奉公ですが、そのモットー(目標・指針)は、いかがでしょうか? 1期目の時は「御題目にお縋りする信心」ということでお話をいただきましたが…
お縋りさせていただく信心を
御講有 それはもう、ずっと変わりません。やはり、お看経させていただいて、御宝前にお縋りさせていただく本当に素直な、一途な信心前が大事だと思います。
――ここで、1期目のご奉公を振り返っていただきたいのですが、まず平成29年が佛立開導日扇聖人ご生誕200年のご正当年に当たり、宗門では前後4回にわたって「本山慶讃法要」を奉修させていただきました。
開導聖人ご生誕200年を振り返る
御講有 そう、4回とも晴天のお計らいをいただき、全国、そして海外からも1万人を超える参詣で賑わいました。また、平成30年3月7日の「住職・局長 代表者奉告大会」では、教化誓願・正宗徒増加誓願・役中後継者養成誓願・オリジナル誓願と、佛立開花運動の4誓願全てを成就させていただくことができ、これも全国教講の皆さんのご奉公の賜、と随喜させていただきました。
――その際に、せっかく、お教化が成就したのだから、その教化子をお育てしなければならない、とお話をいただきました。
ご利益をいただかせて育成を
御講有 お教化ができて、本当にご信者が増えたのか、どうか。そういう問題だと思います。寺院によっては、お教化はできたが育成ができずに、かえってご信者が減ったというお寺もあるようで、非常に残念なことです。
――講有上人のご自坊・長薫寺さんでは「創組誓願」という誓願(組を新たに創る誓願・発願から3年の間に奉安教化15戸、個人教化5戸、計20戸を成就し、新役中も育成して新しい組を創るもの)があり、お教化ができても、その教化子を育成しないと成就しません。そのあたり、何か工夫されていることはあるのでしょうか。
御講有 工夫ということは別にないと思いますが、やはりご信者にご利益をいただいてもらうというのが1番だと思います。いくら立派なことを言ってみても、ご利益をいただかせることができなかったら、育成はできませんからね。反対を申せば、ご利益さえいただけることができれば、ということでしょう。
――それから、平成29年9月に第19世講有・梶本日裔上人が、31年3月には第25世・山内日開上人が、ご遷化になられました。
梶本・山内両御講尊をお偲びする
御講有 私が講有になった際、御講尊はお三方おられましたからねえ。こんなことないよ、と言われていましたが、本当に残念なことです。梶本御講尊は、私の師匠(髙須日薫上人)と関係が深いですし、山内御講尊とは、清風寺で一緒にご奉公させていただき、いろいろと教えていただきました。
――そして「第6回 青少年の一座」が各支庁別に開催され、これは今までにない新しい形態での奉修となりました。昨年も第7回として、本山で開催の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響を受け、本年5月22~23日に延期となりました。全国の青少年に対して何かメッセージをいただけないでしょうか。
佛立の未来を担う青少年に期待
御講有 やはり、若い人が参詣ご奉公しないと、お寺も発展しませんからねえ。特に本山は若い人が少ないのですが、未来の佛立宗を担う青少年の御題目口唱の音声が世に響き渡り「佛立の若き菩薩ここにあり」と法灯相続の促進が図られるよう、大いに期待しています。
――今、新型コロナウイルスの話が出ましたが、昨年は、このコロナに振り回される1年となってしまいました。講有上人には昨年4月8日、いち早く国内と海外に向けて『ご諭告』を発していただきました。
非常時に強い佛立をつくれ
御講有 その諭告の中で申しましたが「コロナウイルスは世間一般のことだから仕方ない」と宗門人がご奉公を休んでいたのでは、当宗も共に疲弊してしまいます。今こそ、自分たちが改良すべきご奉公を見いだし「非常時に強い佛立」をつくらなければなりません。そして、全宗門人が「異体同心」の祖訓を体し、なお一層、心を一つにして、この病の早期終息と世界の恒久平和、一天四海皆帰妙法を御宝前にご祈願させていただき、参詣ご奉公に邁進させていただきましょう。
――そんなコロナ禍での、新しいご奉公の方策として、学徒研修・見習い教務養成所(佛立新聞昨年10月号に掲載)がオンラインでリモート開催されました。講有上人にもヘッドホンをお付けいただき、画面を見ながら参加いただきましたが、いかがだったでしょう?
コロナでの新しいご奉公の形
御講有 あれは、よかったと思います。コロナ禍の中でも、それぞれに話ができて、とてもよかったですね。
(来月につづく)(文責・編集部 聞き手・佛立新聞編集長)