ほんもんぶつりゅうしゅう
2015年07月02日
京都布教区 第1回「てらこや祭」を開催
去る5月5日、伏見・妙福寺を会場に第1支庁京都布教区青年会・薫化会主催の「第1回てらこや祭」が開催されました。てらこや祭は、平成23年から始まった「佛立チャレンジ」という青年会・薫化会対象の、体験しながらお互いに学びあうことを目的に開催してきた研修会の集大成として行われました。

 当日は晴天のお計らいを頂戴し、参詣目標300名のところ304名のお参詣をいただき、老若男女問わず楽しい1日を過ごすことができました。初の開催でしたが、参加者の4分の1が宗外の方だったこともあり、下種結縁のための機会にもなりました。

 第1部の法要では、奉修局長の名嶋淳人さん(誕生寺)と飯田七菜さん(妙福寺)の青年会員2人が司会を務め、くんげ会の子ども達が御宝前係として行堂やお裾払いのご奉公を行いました。奉修導師・堀田承要布教区長の挨拶の後、法要の目玉は、くんげ会の子ども達による「劇ご法門」で「人を軽しめない修行者 不軽菩薩のお話」を上演。名嶋航世さん(誕生寺)、吉岡琉空さん(妙福寺)の2人が不軽菩薩役を演じました。劇のクライマックスには宮沢賢治氏が不軽菩薩をモデルに書いたとされる「雨ニモ負ケズ」の詩を演者全員で朗読。参詣者の心に響く御法門となりました。

 さらに、事前企画として取り組んできた「おりづるプロジェクト」の報告も行われました。おりづるプロジェクトは、本年、終戦70年を迎えるにあたり、青年会・薫化会自身が世界平和と戦没者の慰霊の気持ちを込めてお看経をし、5分につき1羽のおりづるを作る企画です。てらこや祭前日の集計で京都布教区管内から7003羽のおりづるが集まり、会場1階ロビーで展示しました。

 第2部のイベントでは和太鼓グループ「鼓響」の演奏、マジックショーやライブ、くじびき大会など盛りだくさん。同時に境内には11店舗の屋台が並び、中にはご祈願・ご回向所として御本尊をお祀りし、個人のご祈願や、ご先祖はもちろん戦没者や東日本・ネパール大震災犠牲者の方々のご回向などができるブースが設置され、青年教務の説明や指導のもとご祈願やご回向をさせていただきました。

 また、婦人会・壮年会の方々も一緒にご奉公いただき、今回のてらこや祭を通じて、京都布教区管内の絆がさらに深まったように感じました。お寺の枠組みを越え、共にご奉公させていただくことにより、自身の信心増進や管内の法灯相続の一助になると手ごたえを感じることができました。これからも佛立チャレンジに積極的に取り組み、さらなる発展が見えるイベントとなるよう、今後のご奉公に精進させていただきたいと思います。

(誕生寺・梶本明子記)