ほんもんぶつりゅうしゅう
2016年08月01日
第214回本山奉仕「弘通担当者」の部 —全国各布教区から代表27名が加行—
去る6月24日から26日までの2泊3日、本山において平成28年度第1回・通算214回目の本山奉仕「弘通担当者の部」が開催され、全国各布教区から27名の代表者が加行した。

【1日目】

 午後1時半に本山法悦殿に集合した加行者は4班に分かれ、役員紹介、奉仕規則の説明を受けた後、各班の班長を選出した。その後、本堂で本山の沿革の説明を受け、庫裡にて行道の作法を習って開行式に臨んだ。開行式は講有上人にお勤めをいただき、開導聖人ご尊前にてご訓辞を賜った。その後、植田日事弘通局長、本山事務局長・奥順作氏の挨拶、加行者を代表して奉仕長の藤枝重次郎氏(8支・信廣寺)が宣誓を行った 。

 引き続き夕看経に加行し夕食の後は、講有上人の特別講演「講有上人にナンデモ伺える一時間」として、前もって集めていた質問の中からお答えをいただいた。加行者は親しくご教導を賜り、2度とない機会と大変随喜させていただいた。

 1日目が終わる頃になると加行者たちも互いに打ち解け、談笑する楽しげな様子も見受けられた。


【2日目】

 5時半に起床。洗面後に本堂の清掃として畳の拭き掃除をし、その後、行道にて朝参詣に加行。

 朝食後は岡居日実弘通部長による「下種結縁運動の進め方」の講義があり、最終日に予定されている下種結縁の実践に向けて、宗門発行のパンフレットや結縁冊子にメッセージを書き込む姿が見られた。続いては弘通局指導部長・局良鳳師による「正宗徒増加と役中後継者の花の咲かせ方」の講義があった。

 昼食をはさみ、午後は講尊梶本日裔上人より、「本山中心信仰について」のご講演を賜った。ご高齢である講尊上人の噛んで含めるようなお言葉は、加行者に護法愛宗の思いをお伝えくださるものだった。

 その後、佛立霊地と開講聖地に参詣して弘通局長より説明を受け、夕看経に加行。夕食後は植田弘通局長による「佛立開花運動誓願達成のために」の講義があり、2日目の行程は終了した。

 朝から講義が続き疲労の色も感じられたが、弘通局長、各部長による講義はどれも現場に即した内容であったため、加行者は終始きながら聴講していた。


【3日目】

 本堂の清掃と朝参詣、朝食の後に2日目に講義を受けた下種結縁運動を実践した。一昨日、昨日と雨天であったが、下種結縁に回る時には晴れ間がのぞき、傘を差すことも、濡れることもなくご奉公が進められた。結縁運動を体験したことがなく、飛び込みで初対面の人と話ができるのかを不安に思っていた加行者も多かったが、弘通局員の教務と回るうちに笑顔で応対できるようになっていった。

 帰山後は本堂でお礼のお看経をいただき、下種結縁運動の感想を発表し合ったが、前述のように未経験で不安だったが、実践の中で払拭することができたという感想が多かった。

 閉行式はお看経の後、開導聖人ご尊前にて本山執事長・小野山日住師より勤行証の下附をいただき、植田弘通局長より講評をいただいた。その後、本山事務局次長・今達孝昭氏の挨拶、加行者を代表して奉仕長補佐・石井秀樹氏(6支・信教寺)がお礼の言葉を述べ、本山奉仕が終了した。

 本山の御宝前にお給仕をさせていただき、講有上人、講尊上人を始めとする方々から貴重な講義をいただく本山奉仕は、一生に一度経験できるかどうかのご奉公である。加行された方々がご自坊や布教区に戻られ、佛立開花運動ご奉公円成に向かって益々のご弘通に励まれることを切に願う次第である。