ほんもんぶつりゅうしゅう
2020年01月01日
第217回本山奉仕 教務の部を開催 全国各布教区から代表27師が加行
昨年11月26日から28日までの2泊3日にわたり、本山・宥清寺において通算217回目の本山奉仕が開催され「住職及び担任以外の教務の部」として、全国各布教区から27師の代表者が加行し、奉仕長を第1支庁・妙福寺の福島現常師、奉仕長補佐を第5支庁・乗泉寺の村田信昂師が勤めた。
【1日目】
 午後1時に本山法悦殿に集合した加行者は5班に分かれ、奉仕長、班長紹介、奉仕規則の説明を受けた。その後、庫裡へ移動し行道の作法を習って開行式に臨んだ。
 本堂への昇退堂、開行式は凜とした空気の中で行われた。開行式は講有上人にお勤めをいただき、開導聖人ご尊前にてご訓辞を賜った。その後、吉田日景弘通局長の挨拶、本山事務局長・栢森良道氏の挨拶、加行者を代表して奉仕長の福島現常師が宣誓を行った。引き続き本山の沿革、宝蔵由来の説明を斎藤宥孝師より受けた。
 引き続き夕看経に加行して夕食をいただいた後は、班に分かれてディスカッションをした。テーマは次の3つで、終了後、班ごとに発表した。
「所属教務である自分自身が今後、何を目指すか、何ができるか?」
「本門佛立宗の事を全く知らない人に対して御講参詣をどう勧めるか?」
「高祖ご降誕800年ヵ年の教化誓願を令和3年度中(4年間)で達成し、令和4年(最終年)に高祖立教開宗750年の際の単年度平均成就数の70%以上を追加誓願し達成する為にはどうすれば良いか?」
【2日目】
 午前5時半に起床。洗面後に本堂の清掃として回廊の拭き掃除をし、その後、行道にて朝参詣に加行した。御法門は加行者の梅田淳伯師が拝見した。
 朝食後は社会福祉法人 京都いのちの電話 事務局長・研修委員 中瀬真弓氏による「聞き上手な教務さんになろう」というテーマでの講義では、人の話に対する上手な取り組み方のお話をいただいた。
 昼食をはさみ、午後は佛立霊地参詣、清掃を行いそのまま徒歩で宥清寺上之墓地に参詣した。11月の寒い中であったが、加行者の熱い思いで、寒さを吹き飛ばす勢いでした。
 本山に戻り夕看経に加行し夕食。その後本泉寺事務局局長 株式会社セレモニー寂光代表取締役 田畑登喜男氏の「葬儀について」の講義があり、葬儀社側から感じていること等を改めて勉強させていただき、新たな発見を見つける事もできた。
【3日目】
 昨日同様起床し、本堂内の畳の清掃と朝参詣に始まり、御法門は長﨑信純師が拝まれた。朝食の後に本山の境内の清掃を行い、その後講堂内の環境を整理し晴れやかな気持ちで加行を終えた。
 閉行式はお看経の後、開導聖人ご尊前にて講有上人より勤行証の下附をいただき、山内良鷲弘通部長より講評をいただいた。その後、本山事務局局長・栢森氏の挨拶、加行者を代表して奉仕長補佐・村田信仰師がお礼の言葉を述べ、この度の本山奉仕は終了した。
 教務にとっては、本山奉仕に一生に1度は参加しなければならないご奉公である。加行された方々がご自坊や布教区に戻られ、つづれ織り運動の推進の力となる事を切に願う次第である。
(弘通局主事・仲塚宥敬記)